こんにちわ(*ˊᵕˋ)みるこ(@miiirumu)です!
この記事では「大明皇妃〜Empress of the Ming〜」(全62話)についてあらすじ全話とネタバレと感想を書いていきます。
ドラマの中で描かれるのは一人の女性の波乱と慈愛に満ちた一生、ドラマティックな人間模様と本格的な歴史考察をお楽しみください。
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大明皇妃の登場人物とキャスト
- 孫若微…本名:景若微。靖難の役の混乱時、若微の両親は孫愚に娘を託した。
- 胡善祥…本名・景蔓茵。若微の妹。孫愚に預けられるが混乱の中はぐれてしまい、皇太子・朱高熾と朱高煦に助けられる。胡尚儀の養子として育つ。
- 朱瞻基…永楽帝の孫。父は皇太子・朱高熾、母は張妍。
- 孫愚…若微の親に救われた過去から、その娘を助け育てる。将軍をしていた。
- 聶興…靖難の役で都を追われた者の一人。熱血。
- 徐浜…靖難の役で都を追われた。若微に寄り添う。
- 永楽帝…朱棣。甥であった建文帝を討ち皇帝になる。
- 朱高熾…永楽帝の長男であり皇太子。慈悲深く体が弱い。肥満体型。
- 朱高煦…永楽帝の次男。漢王。腕っぷしが強く思い切りがいい。
- 朱高燧…永楽帝の三男。趙王。従順に見えて狡猾。
- 張妍…皇太子妃。弟がいる。
- 胡尚儀…尚儀局を管理する役人。胡善祥を引き取り冷たいながらも、愛情を持って育てる。
- 建文帝…どこかに逃げ延びたらしいが…?
- 于謙…科挙に合格した才人、変人。朱瞻基と若微の力になる。
- 楊士奇…老臣。明のために永楽帝の代から官吏として尽くしてきた。
- 朱祁鎮…正統帝、朱瞻基と若微の息子。
- 朱祁鈺…景泰帝、朱瞻基と蔓茵の息子。
- 王振…朱祁鎮のお気に入り宦官。
大明皇妃のネタバレあらすじ43話から45話まで!
第43話 「新たな皇后」
皇后を廃された善祥は祁鈺とともに尼寺に送られ、新しく若微が皇后に冊封(さくほう)される。自らの死期を予感した瞻基は病弱な朱祁鎮(しゅきちん)の治療が不可能であれば別の者を皇太子に選び直し、張妍(ちょうけん)には摂政(せっしょう)となって支えるよう後を託す。瞻基は若微の殉葬を望むも、若微は祁鎮のためを思い、数年待ってくれるよう頼む。瞻基の死後、許されて宮中に戻ってきた善祥は皇太妃に、祁鈺は郕王(せいおう)に冊封される。そして善祥は祁鈺が帝位に就く可能性があることを知る…。
皇宮。
皇后を廃された胡善祥は息子の朱祁鈺を連れて尼寺 三清観へ移った。
そして若微が皇后に冊封される。
胡善祥は尼寺でお経を唱え、皇帝と皇后の幸福を願って食事をする生活を始めた。
ある夜、朱瞻基は若微に朱祁鎮を皇太子にする話を持ちかけた。
若微が戸惑っていると「異論がないなら進める」という。
そしてある秘密を明かす。
それは北伐の前に永楽帝が書き記した遺詔の内容だ。
「皇太孫嬪 孫若微は頭も賢く政治にも長ける
常に用心深く忍耐力もありおおらか
万一悪事を成せば災禍となる
すなわち、我が朱家の仇敵
子をなし朱瞻基が早世すれば急ぎ誅殺し、帝位簒奪を阻止せよ」
あまりの内容に驚く若微。
朱瞻基は「君は…朕が死んだら殉葬を望むか?」と聞いた…
高い塀に囲まれた屋敷に幽閉されている朱高燧(趙王3)。
誰にも会わず世話をする人間もおらずその姿は浮浪者のようになっていた。
宣徳8年、朱高燧死去。
皇宮。
朱瞻基はオイラトの決戦で受けた傷により死期が迫っていた。
そこで若微の息子 皇太后 張妍に摂政の立場を与え、死後のことを任せることにする。
話を聞いた張妍は「朱祁鎮は2歳になるのに口も聞けないし床を這うだけ、あの子は治る見込みがない」と不安を漏らす。
朱瞻基は「朱祁鈺(母善祥)の人となりを見てふさわしくなければ、藩王の子息から善良なものを選び皇帝に」と道を示した。
三清観。
朱瞻基はお忍びで朱祁鈺(母善祥)と胡善祥の様子を見に行く。
朱祁鈺は朱瞻基をひと目見て父と呼んだ。
朱瞻基は息子の様子を見て「母親の顔色をうかがい自我がない、引き取っておけばよかった」と後悔する。
皇宮。
朱瞻基の命の灯は消えかかっている。
楊士奇、楊溥、楊栄、于謙を呼ぶと「私が死んだら4人で跡継ぎを選べ」と話した。
朱瞻基は去っていく4人に「日月と山河は永遠なり、嘆かずにゆっくり行こう」と言葉を贈る。
そこへ入れ違いで若微がやってきて「殉葬については数年待ってほしい」と願った。
朱瞻基は「君の命は君に返す
子が即位したら死ぬまで補佐を、夭折すれば殉葬を」と認めた。
朱瞻基は若微の腕の中で息を引き取る。
死の間際、朱瞻基の前に皇帝の衣を着た朱高煦が現れた。
その姿を見て「恐れはしない、恐れていた己と和解した」と朱瞻基は語る。
「若微、10年の月日を君とともに過ごした
君のいない世など耐えられぬ
あの世にも君とともに行きたい、だが君と子を離したら恨まれる
ゆえにこの手を離し君の命を君に返そう、来世でまた…」
宣徳10年 1月31日 朱瞻基 37歳で崩御。
宣徳の10年間は明の黄金期であった。
皇宮。
遺詔により胡善祥は王宮に戻ることを許され皇太妃となった。
息子の朱祁鈺は郕王となる。
母子を部屋に案内した太監は「皇太子は口も聞けず歩けない」と胡善祥に吹き込んだ。
朝堂。
臣下が集まり皇位継承者を決めるための話し合いが行われている。
感想:遺詔
ど…?どゆこと…?
まず永楽帝の遺詔、朱瞻基は寂しいので殉葬を望み、若微の子供は大きくなっても歩けず口が聞けず、若微は望んで妹を復帰させたのに息子が帝位を継げないと嫌なの…?なんで…?
永楽帝の遺詔がいきなり出てきたわけだけど、あそこまでのことを書いていたならきっと可能性があるってことだよね。
その最初の片鱗が見え始めたってこと?
でも明の危機を救った皇后なんじゃないの…?どゆこと〜!
長編ドラマに1番やめてほしい演出、途中までその気はなかったのに突然気が変わって無理やりネタを仕込んで道筋を変えてくるやつ~!これがそうとは言わないけど。
第44話 「9歳の皇帝」
ただ床をはいずり回るだけの祁鎮に朝臣たちは困惑していた。若微は朝臣の心ない言葉に激高し祁鎮に自分の脚で立ち、言葉を話すよう懇願するのだった。それから数年後、祁鎮は正統(せいとう)帝となる。若微は幼い皇帝を補佐し、奏状への対応に追われる日々を過ごすが、肝心の祁鎮はわがままで横暴な振る舞いを繰り返していた。ある日、祁鎮が遊んでいた凧を祁鈺が不注意で壊してしまう。祁鎮は祁鈺のことを許すどころか執拗に責め立て…。
太和殿。
若微、胡善祥、そして臣下が集まり継承者についての話し合いが行われる。
若微は「最後の瞬間までこの子の継承者の地位は奪わせない」と宣言した。
しかし床を這いずり回ることしか出来ない朱祁鎮を見た臣下は「ただのバカ」と聞こえるように陰口を叩く。
その言葉に若微は激怒し取り乱した。
「本当はもう歩けるし喋れるはず、証明するのよ!」
若微が泣き崩れると、突然朱祁鎮が立って歩き始めた。
若微と臣下たちはその後ろを着いていく。
胡善祥は走り回り叫んでいる朱祁鎮の声に耳をふさいだ。
朱祁鎮は9歳で正統帝となった。
皇帝の寝殿。
若微は朱祁鎮を厳しく育てる。
一緒に寝てほしいという願いも聞き入れなかった。
若微の寝殿。
若微は幼い皇帝に代わりすべての仕事を取り仕切っていた。
太監 双喜に紹介された女官 金英に代筆をさせ奏状への返答をする。
奏状の中に尊号についての進言があった。
若微は「尊号を得れば女帝になってしまうため申し訳が立たない」とその申し出を却下する。
ある日のこと、朱祁鎮(正統帝)は太監に水をかけて遊んでいた。
そこへ若微が来て「立派ないじめだ」と叱りつける。
幼い頃から周りのものに担ぎ上げられてきた朱祁鎮(正統帝)はワガママで横暴な振る舞いを繰り返すようになっていた。
母に叱られた朱祁鎮は祖母である太皇太后 張妍に泣きつく。
庭。
若微と胡善祥、子どもたちも揃って庭で催しをしている。
その最中、朱祁鈺(母善祥)が朱祁鎮のタコの上に座り込んで壊してしまった。
朱祁鎮は激怒して取っ組み合いの喧嘩に。
若微は朱祁鎮を叱りつけ頬を叩いた。
そこへゆうゆうと現れた胡善祥も息子の頬を叩く。
姉妹の関係は息子の存在により更にこじれているようだ。
太和殿。
将軍 陳文栄が辺境の報告に戻った。
「オイラトではマフムードの孫が英雄視されている
アルクタイとウリヤンハイの将兵を取り込んで勢力を増大している」
玉座の手前には張妍と若微。
若微は太皇太后にわかるよう隣で説明しながら朝議を進める。
その時、陳文栄がおならをしてしまった。
朱祁鎮は我慢できず笑い出す。
どうやら馬で夜を徹して駆けてきたため腹が冷えたようだ。
若微は罰を与えず陳文栄に食事を下賜した。
感想:どゆこと(take2)
なんで突然立って…??まあ歩き始めたのはまあいいさ…なぜ走って話しだすの…???
感動の場面っぽい演出をされて困惑の視聴者(‘∵`)
朱瞻基が早死し若微の息子 朱祁鎮(正統帝)が帝位を継いだわけですが、この息子には全くと言っていいほど皇帝の器が備わっていなかった…悲劇〜^^
横暴に振る舞うもんだから、蔓茵もイライラするよね。
さらに年をとって孫を甘やかすばかりの張妍、この人は摂政の位を朱瞻基にもらっているので朝議に出るけど、若微の足を引っ張っているだけのような…
まだ子供だからいいけど、これが大きくなってわがままおじさんになったら手がつけられないぞ。
官吏たちの言うように呪いだわ。
第45話 「子沢山の宦官」
太皇太后(たいこうたいごう)・張妍の弟である張克倹(ちょうこくけん)が、宣大(せんだい)一帯の交易の管理者に自分を任命するよう、張妍に頼みに来る。異例の抜擢をしぶしぶ受け入れた若微だったが、案の定、克倹はあくどいことを始める。時は流れ、祁鎮はすっかり大人になっていた。若微は祁鎮のお付きの宦官、王振(おうしん)に6人の養子がいるのを突き止め、地安門外の骨董店で行われている官吏との裏取引を暴く。若微は王振を死罪に処そうとしたが、祁鎮は反発するのだった。
太皇太后の寝殿。
太皇太后である張妍の弟 張克倹が「宣大一帯の市場の管理者に任命してほしい」と頼みに来る。
都を離れて金儲けがしたいようだ。
姉である張妍に「1年で一千万両、皇太后を抑えるには金がいりますよ〜」と吹き込みそそのかした。
そこへ若微がやってきて張克倹は隠れる。
若微は交易の再開について張妍に説明した。
張妍は言われた通り、その管理者に弟を推薦。
若微は「辺境にも詳しくなく、士官したこともない」と反対。
張妍は「すべてあなたの手の内なの?」と反発する。
困り果てた若微は楊士奇に意見を聞くことに。
楊士奇も張妍が内閣に直接お触れを出して困っているようだ。
しかし、今回は張妍を立てて張克倹を任命すべきと楊士奇は言う。
皇帝の寝殿。
1449年 正統14年、朱祁鎮は22歳になった。
朝早く、若微が寝殿に乗り込んでくる。
幼い頃から朱祁鎮お気に入りの太監である王振を捕まえると斬首を言い渡した。
庭園に埋められた石碑には宦官が政務に関与した場合斬首と書かれている。
王振は同年代の養子を6人も迎え、その孝行息子を使って政務に関与しているのだ。
さらに地安門外の骨董店で花瓶を30万両で売り、その花瓶を買った官吏の奏状を一番上に置くという商売までしていた。
連行されそうになる王振を朱祁鎮が止める。
朱祁鎮は「親政も取れず、朝廷の大臣は皆母上の味方」と不満を吐露した。
草原。
その頃、姉のおかげで宣大の管理者に任命された張克倹は蒙古の民を追い回し略奪を繰り返している。
皇宮。
王振の不正についてあまり気にしていない様子の朱祁鎮。
思い出したように「金と養子の件はなんだったんだ?」と聞く。
王振は「反対されたりしたときのために金をため、養子には命がけで尽くすよう言い聞かせている」と媚を売った。
宣大。
陳文栄が張克倹の略奪に気づく。
挑発してはいけないと忠告するが、張克倹は聞く耳を持たない。
皇宮。
略奪した毛皮を張克倹は姉に贈った。
張妍は出どころも知らずその毛皮を朱祁鎮に着せる。
感想:絵に書いたような奸臣
幼いときのエピソードは微笑ましいが、朱祁鎮(正統帝)お気に入りの宦官 王振は明らかに奸臣…
しかもめちゃくちゃ賢く手広く若微にさえ裏で反発している…
時代が変わっていくのだから仕方がないこととは言え、朱高熾や朱瞻基が残したものの重さを少しでも理解して敬ってほしいね。
こうしてみると、朱瞻基がいかに素晴らしい人材だったかよくわかる。
太皇太后になった張妍が「私が育てたんだから子育てに口出しするな!」って言い返してたけど、それは朱瞻基が手のかからない賢い子だったからでしょうよ。
まあトップが傀儡でも優秀な臣下に支えられて政治をするなら悪いことじゃないと思う。