今回は、10月からBS12で放送される「海上牧雲記〜3つの予言と王朝の謎」(原題:九州・海上牧雲記読み:かいじょうぼくうんき)のネタバレ感想(4・5・6)を書いていきたいと思います。英題はtribes and empires stom of prophecy。
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52・53・54話のネタバレ感想を書いていきます。55話から先の続きは下のリンクからどうぞ!
胸から血を流し意識を失った蘇語凝。寒江は姫昀璁に、助けてくれるなら何でもするという。そして姫昀璁が差し出した薬を飲んで気を失った。龍錦煥は出発の準備が整ったと言いに来る。
寒江は九州客桟の檻に入れられる。
鄴王は木原に命じて牧雲徳の動きを探らせていた。龍錦煥と寒江の存在を知った鄴王は息子の野心を疑う。そこへ牧雲徳が宛州に帰るために作った偽の通行手形を届けにやってくる。
鄴王と牧雲徳は昔話しながら腹の中を探り合う。鄴王は天啓で乱が起きれば身が危ない、一緒に宛州に帰るようにというが牧雲徳は聞き入れない。確信を得た鄴王は、天下がほしいかと聞く。牧雲徳は、ほしい、と即答する。だが、それは父上が奪いたい天下とはちがうと付け足した。
姫昀璁は客室で蘇語凝に薬を飲ませている。蘇語凝は体が弱りかすれた声しか出ない。龍錦煥は牧雲徳が寒江を引き渡すよう言ってきた、と報告する。だが姫昀璁は寒江を渡さないと言い出した。龍錦煥は国の再興を姫昀璁に思い出させ、従わせる。
瀚州では寒山が暇そうに見張りをしている。そして穆如槊に呼ばれ天幕へ。端明帝への書状を書くよう言われる。「第一、諸臣とは決して対立しないように。第二、索達猛と不戦協定を。」
端明帝のもとに書状が届き、すぐに索達への不戦協定を申し入れることに。牧雲笙は自ら出向くと言うが、暗殺される可能性があると端明帝は止める。端明帝は薛或と孤松直を呼ぶよう言った。
秘術
堂々としているけど、秘術が使えなくなってしまったのはバレているんだろうか。秘術が使えないと丸腰も同然な気がする。類まれなものは人を怯えさせるんだな。
寒江が蘇語凝を守りたいってのは、まあ百歩譲ってわかるんですけど?そのために差し出された薬をあっさり飲んじゃって死んだらどうするの?姫昀璁も「おバカさん」って言ってたよ。ほんとだよ!守る守らねえの話じゃねえ!
寒山は計画がうまく行かなくて、なにやら厳霜ちゃんを使いたい様子。いやこれ絶対今後やるよね?もう怖いものなしなんだから。
牧雲徳が孤松直と薛或を呼んできた。端明帝は二人に、瀚州へ交渉に向かわせる皇子は誰が適任だと聞く。薛或は合戈が適任だと答えた。
息子が開放されると知った皇后は喜ぶが、瀚州への使者になったことを知り愕然とする。その旨を合戈に伝えに行く呉太監を引き止め、命をくれ、と勅命をとどまらせる。呉太監は杖刑に。皇后は銀容の装いで端明帝に直談判する。
雨の中、皇后は端明帝に呼びかける。だが出てこない。やっと姿を表した端明帝は「銀容は死んだ」と言った。皇后はうろたえるが、端明帝は銀容を焼き殺した時の話をする。端明帝にとって皇后はただの通りすがり、憎む価値もない。そう言うと扉を閉めた。
合戈は閉じ込められていた屋敷から出る。自由になったことを喜ぶまもなく、死に向かうのかとつぶやいた。
南枯月漓は合戈が自由になり迎えに来てくれる、と喜んでいる。だが牧雲徳はそんな彼女が気に入らない。駒を動かしているのは私だ、と牧雲徳が言うと、南枯月漓は興味を示す。牧雲徳は答えず、南枯月漓を部屋から連れ出した。
秦玉豊が寒江に食事を運ぶ。皇帝暗殺に使うため肉を与えろと命じられていた。寒江は覚えていなかったが、蘇語凝を宿に送った時に一度二人はあっている。
寒江は蘇語凝のことを尋ねる。毎日うまい粥を食わせて元気になっていると秦玉豊は答える。寒江の嬉しそうな様子を見て、秦玉豊は好きとはどんな気分だ、見下されたら?と、なにか心有りげなことを言う。
寒江は、穆如なら憧れしか保たれないだろうという秦玉豊に、自分を卑下するなという。やるときはとことんやる、と。秦玉豊は理屈はわかるが、そううまくは行かないと言った。
秦玉豊
この人がここまで取り上げられるとは…初期の初期で出てきたおじさんで、寒江を闘奴にしちゃった人であってますかね。彼も彼なりの悩みがあって、生きていると。好きなのは南枯月漓のことかな?
そして、とうとう銀容ごっこが終わりました!!いや〜長かったなこの遊びも。端明帝は皇后に、憎しみもなくなんの感情もないと思い知らせるためにそばに置いたのか。憎ければ銀容だと思ったからって優しくできるわけがないもんな。一番の悲しみは無関心って?きっつ〜w
皇后は優しくされて天にも昇る心地だったけど、それは決して自分ではなく銀容に向かられたもので…はい、皇后様最近眉間のシワやばい。
寒江は秦玉豊から穆如夫人が自害したと聞く。穆如槊は「息子が殺した」と噂を流したらしいが、真実は寒江をかばい自害したのだ。それを知った寒江は「詫びたい」と言う。秦玉豊は、私にはどうすることも出来ない、と牢を出ていった。
寒江は母と過ごした少ない時間を思い出し、冷たくあたったことを後悔する。部屋に戻った秦玉豊は机の上に置いてあった寒徹剣を見ると、すぐ牢へ引き返した。秦玉豊は寒江を牢から出す。そして、母に参拝しできれば何事もなく戻って欲しいと頼んだ。
牧雲徳は、鄴王と薛或の前に南枯月漓を連れて行く。二人は寒江を使った皇帝誅殺の話をしていた。薛或は兵権がほしいらしい。
牧雲徳は南枯月漓に先程まで歌っていた「想い人に再び会える歌」を歌うように言う。南枯月漓は鄴王に許しを請うが、結局歌わされる。
寒江は1人で穆如家へ乗り込んだ。穆如の兵に取り囲まれるが、かつての師匠 穆如元に教わった陣を突破する方法で切り抜ける。屋敷を守っていた寒川は、自分にさえ教えられなかったものを弟が継いでいたと知り激高する。
寒江を逃したことが龍錦煥に知れる。
寒川は寒江と闘うが勝てない。首に剣を突きつけられると寒川は自害しようとする。寒江は多くの兵の命を無駄にしようとした、と寒川を責める。寒江は、「母上」と呼び借りを返した後は好きにしろと言った。
叩頭しながら廟に近づく寒江を、寒川は棒で殴り続ける。寒江は寒川に罵られ叩かれながらも、頭を下げ礼をする。寒江が意識を失い、殴り殺されそうになった時、龍錦煥が現れ寒江を連れて行った。
牧雲徳は秦玉豊に「ただではすまぬ」と憤怒する。その夜、秦玉豊は24才から貰った給金をすべて南枯月漓に贈ると部屋にやってきた。秦玉豊は、若い娘が夢を見るのは当たり前のこと、だから間違っていたと思う必要はない。南枯月漓はそっぽを向き涙を流す。金は受け取らなかった。
合戈が皇宮にやってくる。皇后は夜も眠れず息子の訪れを待っていた。だが合戈は迎えに来た呉太監を罰すると、そのまま端明帝の神殿へ。そして平伏し続けた。
甘い汁を吸う小狡い無法者
いや〜な気持ちになる回でした…後味わるぅ…
一方的に寒川のことを見てると、こいつはなんて悪いやつなんだ!って感想しか保たない。だがそれだけじゃないのが海上牧雲記の面白いところ。寒川が寒江を殴りながら言っていたセリフはすべてブーメランで、己のことを言っているようなもの。同時進行で秦玉豊と南枯月漓の話を取り上げているのも、彼らが同じ存在だから。秦玉豊が言ったように、誰かを蔑むときは己のことも蔑んでいると。
これ、ロドオブ風味なしでドラマにできなかったの!?もったいない。普通に小説で読みたいよ。