こんにちわ(*ˊᵕˋ)みるこ(@miiirumu)です!
この記事では、
「君、花海棠の紅にあらず(きみ、はなかいどうのべににあらず)」のあらすじとネタバレと感想を掲載していきます。
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君、花海棠の紅にあらずの登場人物
- 商細蕊:京劇役者
- 程鳳台:商人、妻は范湘児、姉は程美心、妹は察察児
- 范湘児:富豪の娘、夫は程鳳台
- 范漣:范湘児の弟、恋人は曽愛玉
- 程美心:程鳳台の姉、夫は曽万釣
- 察察児:程鳳台の妹
- 姜栄寿:京劇協会の会長、商細蕊の養父 商菊貞の兄弟弟子
- 姜登宝:京劇役者、父は姜栄寿
- 鈕白文:梨園協会所属
- 商菊貞:商細蕊の養父
- 鄭原木:商会の会長
- 曽愛玉:范漣の恋人
- 蒋夢萍:商細蕊の姉弟子、夫は常之新
- 常之新:范湘児の従兄、妻は蒋夢萍
- 曽万釣:司令官、妻は程美心
- 曹貴修:父は曽万釣
【全49話】「君、花海棠の紅にあらず」あらすじ・ネタバレ・感想
「君、花海棠の紅にあらず」ネタバレ一覧はここから( ˘ω˘ )第4話
程鳳台(チョン・フォンタイ)は息子の誕生会に商細蕊(シャン・シールイ)を呼び、姉・程美心(チョン・メイシン)から責められる。宴には程(チョン)家の従兄・常之新(チャン・ジーシン)と結婚した商細蕊の師姉(しし)・蒋夢萍(ジャン・モンピン)が来ていたからだ。姉代わりの蒋夢萍に裏切られた過去を未だ引きずる商細蕊。事態を重く受け止めていない程鳳台に反し、商細蕊は蒋夢萍の姿を見ると、祝いの席で恨みの歌を繰り広げ宴を台なしにする。
ネタバレ「真実から生まれる物語」
程家。商細蕊のために豚のスネ肉を取りに行っていた小来が、常夫婦を目撃する。
一方、程美心は程鳳台を呼び出して「常夫婦がいるのに商細蕊を呼ぶとは何事か」と責めた。
程美心は韓総官を呼んで、常夫婦を適当な理由で帰らせるよう命じる。
家中の人間が揉め事を起こすまいと奔走する中、屋敷を出ようとしていた常夫婦を范漣が引き止めて会場に戻してしまった。
そして、舞台が始まってしまう。
商細蕊は演じ始めてすぐに二人の存在に気がついた。蒋夢萍の顔を見た商細蕊は過去の苦しみを思い出す。
過去。常之新に嫁ぐため一座を離れる蒋夢萍。商細蕊は「あんな男を信じたら不幸になる!」と必死に引き止める。しかし、蒋夢萍は商細蕊との約束を破って一座を出ていった。
程家。商細蕊は恨みの歌を歌い始める。
常夫婦はすぐに立ち去ろうとするが、司令官が祝いの席を途中で退席するのを許さない。
曽司令官は天上に向かって一発発砲し、その場面を新聞記者に撮られてしまう。
席に戻された蒋夢萍は、商細蕊の恨みの恐ろしさに怯えて気を失った。
医者が呼ばれ診察を受ける蒋夢萍。命に別条はないが静養が必要だという。
妻に寄り添う常之新に、范湘児は手が必要なら何でも言ってほしいと話した。そして程鳳台を叱る。
宴が終わり商細蕊は司令官に呼び出された。司令官は「相変わらずだな、今日の騒ぎも師弟姉が原因なんだろう」と理解を示す。
そして「司令府に残っていれば苦労しなかったのに、私が怖くないのか?」と商細蕊を脅してみせた。
しかし、商細蕊は動じない。その姿を見た司令官は豪快に笑い、立ち去った。
司令官は見送りをする程鳳台に「南京へ行く、勝手なことをせずに待て」と耳打ちする。
程鳳台は商細蕊の様子を見るため番頭に居場所を聞いた。しかし、すでに謝礼を受け取らず落ち込んだ様子で帰ったという。
程家。夕食の席で范湘児はまだ不満を言っている。程鳳台は怒って席を立ってしまった。
商細蕊の落とし物を番頭から受け取った程鳳台は「ケリを付けてくる」と言って出かける。
水雲楼。些細なことで団員たちが喧嘩になる。商細蕊は席を立ち、水雲楼から出ていってしまった。
そこへ、程鳳台がやってきて商細蕊を車に乗せる。
郊外の山に到着し話をする2人。
「因縁があったことは聞いている、しかし祝宴を台無しにし恩を仇で返した」
「騒いでも現実は変わらず、今は慎重に動かなくては」
程鳳台の言葉に商細蕊は「そうではない」と言う。
「常之新を選んだことだけなら責めない、しかし彼女は誓った、何よりも私が大切な存在だと、これはひどい裏切りだ」
商細蕊と蒋夢萍には何にも代えがたい絆があった。
5歳で一座に売られた商細蕊を蒋夢萍は母親のようにかばい暮らしてきた。しかし、常之新に恋をした蒋夢萍は商細蕊に関心がなくなったらしい。
東屋。雪が降り出し2人は東屋へ。
商細蕊は蒋夢萍との絆を示し、その絆が愛などとは比べ物にならないことを語る。話は堂々巡りし、決着が付かない。
「二人の名前を口にするだけで胸が苦しくなる」
商細蕊の言葉に程鳳台は「わかったこの話はやめよう」と切り上げた。
商細蕊は「本当を言うと怖かった、でも話がわかる変わり者で助かった」と本音を話した。
商細蕊が「もしかして置き去りにされるかも…」と怯えていた話をすると、程鳳台は「実はそれが狙いだったんだ」と笑ってみせた。
程家。范湘児は何も言わず出ていった夫を待ち続けている。
同じ頃、程鳳台は水雲楼まで商細蕊を送り届けていた。商細蕊は宴のことを謝罪し「必ず埋め合わせを」と誓う。
程鳳台はそのまま新聞社へ向かうことに。このままでは誤解を解くための計画が台無しになり、何を書かれるかわからないからだ。
そこへ程家の番頭が慌ててやってきて「倉庫に入った泥棒を捕らえた」と報告。程鳳台はすぐに倉庫へ向かった。
倉庫。泥棒が盗もうとしたのは銃器。
「誰の指示だ」と問い詰められた男は「古家 絡子嶺の盗賊一家の人間だ」と答えた。
しかし古家には古大犁という娘しかいないはず。
程鳳台はすぐに司令官の息子 曹貴修の配下だと気がついた。
「親戚をからかうな、甘く見るなら容赦しない、日本軍を討つための物資だぞ」
程鳳台はその男に忠告し逃がす。
曹貴修はなにか思惑があり、程鳳台を利用したいようだ。
感想:戦争
直接的な表現はここまで出てきてなかったんだけど、4話の最後でとうとう日本軍というワードが^^はは
BBCのドラマが好きでよく見るんだけど、そこでも結構な確率で日本に対するあれこれが出てくるんだす。
なんとも言えない気持ちにはなりますわ。
別にだからといって嫌悪感を持つわけではないけど、なんだろうね、これが輸入できるんだからいい時代になったと言っていいのか。
さーて!なんだかもう嫁より商細蕊になっている程鳳台でございます。嫁はなんかちっちゃいことで小言をグダグダうっとうしいな?小姑が言ってたように習い事でも始めたらいいんじゃないでしょうか。
愛しているのは本当だけど、だからといってわかり合えるわけじゃない~か…
第5話
商細蕊(シャン・シールイ)と曹(ツァオ)司令官の怨恨について新聞記事が出回り、状況は悪化の一途をたどる。商細蕊は病休中の柳雲心(リウ・ユンシン)に代わり劇場に出ていたが、姜登宝(ジャン・ドンバオ)からの攻撃が続いていた。そんな中、根城の家賃が払えないほどの財政難に陥った水雲(シュイユン)楼。商細蕊は舞台の衣装を質に入れお金を工面するが、曹司令官を恐れる大家から退去を言い渡される。
ネタバレ「強情の代償」
程家。翌朝、程鳳台を起こしに来た范湘児は「どこへ言ってたの」と問い詰める。
程鳳台は「郊外へ行っただけ」と答えた。昨夜の雪で運転手の葛さんが熱を出したらしい。
范湘児は曹貴修が「父が発砲したお詫びに贈り物を」と来訪していることを教える。
程鳳台は「あいつは自ら覇権を握ろうとしている、司令官に反逆者扱いされるぞ」と言った。会いに向かおうとするが、熱があり立ち上がることが出来ない。
客間。程美心が代わりに応対している。
曹貴修は「司令官は商細蕊をかっている、だから発砲したんです」と理由を話した。
そこへ范湘児がやってきて、風邪を引いたため面会が難しいと断りを入れる。
水雲楼。誕生会での発砲事件が記事になってしまった。十九は記事に怒っている。そこへ大家がやってきた。
大家は契約書を持ち出し半年分の家賃を払うよう要求しているのだ。
雅鴻劇場。商細蕊の芝居は朝の公演でも大人気だ。身支度の途中、一緒に舞台へ上る役者の姿がないことに気がついた商細蕊は、小来に探すよう言う。
役者は姜登宝と密会し、商細蕊を陥れる策を練っていた。
小来は姜登宝に後ろから殴られ気を失ってしまう。すぐに目が覚め「罠にはめる気だ」と気づくが、すでに商細蕊は舞台にあがっていた。
演目の途中で裂くはずの扇子が、何故か最初から壊れている。しかし、商細蕊はそれすらも利用し見事に演じきってみせた。
楽屋。商細蕊は役者を呼び「公演中妙な真似はするな」と叱るにとどめた。
そこへ大家のことを知らせに使いがやってくる。
話を聞いていた小来は「少しは帳簿の管理をしないと、みんな好きなことに使ってますよ」と忠告。そして「先代の座長が残したお金」を使うよう言う。
商細蕊は首飾りを取り「質に入れろ」と命じる。
小来は「両親の形見かも知れないもの」だと拒否するが命令に逆らえない。
水雲楼。団員たちは誰が身銭を切るかと揉めている。標的になったのは六月紅。そこへ商細蕊が戻ってきた。
商細蕊は衣装を売った金を大家に全額渡し家賃を支払う。
そして「来年には出ていくのでお帰りを」と大家を追い出した。
商細蕊が立ち去ると小来は「衣装を質に入れたの!どれだけ辛かったか!」と団員を責める。
程家。察察児は裏庭で怪しい男を見つけた。
それは、水雲楼の団員 臘月紅。臘月紅は水雲楼を苦しめる司令官が屋敷にいると思い、一矢報いようと忍んできたのだ。
理由を知った察察児は「なら、役者を辞めて役人にでもなればいい」とお説教する。
察察児はお腹を鳴らした臘月紅に銀貨を握らせた。
常家。程鳳台は常夫婦に謝罪するため家を訪れた。
「説教しましたが、今も騙されたと恨んでいる」
それを聞いた蒋夢萍は「商細蕊が一番大切だった、だから別れようとしたけど無理だった」と話す。
程鳳台は「才は与えたが性格に難がある」と言って笑った。
蒋夢萍は「あの性格で四面楚歌にならないかと心配」と不安な顔。
程鳳台は「そんなに彼が誰かを慕うなど人生で1度きりなのでは」と二人に伝えた。
匯賓楼。商細蕊が演じる最後の日。姜登宝が楽屋を開けろと言ってきた。
そこへ程鳳台がやってきて、世話役を買収し個室を用意してくれる。
「私の個室で支度をして観劇に付き合ってくれ」
商細蕊はお粗末な前座を見ながら「今日は楊貴妃、長生殿をやる」と話した。
感想:引き込まれる人間ドラマ
なんだろう、こんなに味わい深い中国ドラマが今まであっただろうか、いやない…
「才は与えたが性格に難がある」今回印象的だったこのセリフ。まさに商細蕊を言い表すのにふさわしい、それを出会って間もない程鳳台があっさりと言ってのけるあたりかっこよすぎてブロマンスなのがもったいない気持ちになります。
性格に難はあるけど、一座を存続するために衣装を手放したりするし、埋め合わせをすると言って謝罪したり…そこまで悪いやつでもないよな。
大切にするものはとことん大切にするけど、そこに部外者が侵入するのを許さないタイプだと思う。
第6話
程鳳台(チョン・フォンタイ)は楊貴妃(ようきひ)を演じた商細蕊(シャン・シールイ)に心をつかまれる。運命に翻弄される望まぬ日々と心の中にある屈折、家族を捨て役者でいることを選んだ母親への思い。程鳳台の心の奥を商細蕊は歌い上げたのだった。一方、柳雲心(リウ・ユンシン)の復帰が決まり、いよいよ水雲(シュイユン)楼は行き場をなくす。程鳳台と知音になった商細蕊をよそ目に団員たちは金銭の援助を期待し…。
ネタバレ「魂の演技」
匯賓楼。商細蕊の舞台が始まった。
演じるのは長生殿の楊貴妃。物語は楊貴妃の入内から始まる。
商細蕊はこの長生殿を別の角度から解釈し、新しい楊貴妃を演じてみせた。
程鳳台はその姿に魅了され、心の内を顕にした。
長生殿には誰もが自分の人生を投影する、程鳳台はやるせなさと妥協を投影した。それは、運命に翻弄され望まない人生を送る自分だった。
程鳳台の留学中、父が亡くなり家には姉妹だけとなったため夢を諦めて帰国するしかなかった。
帰郷し商いを継いだが、債権者の押収や使用人の立ち去りなどで追い詰められるばかり。
程美心は恋人と別れて司令官の側室に、程鳳台は豪商の娘である范湘児を娶ってなんとか家を立て直したのだ。
范湘児も嫁ぐ前には大きな商談を担っていたが、嫁いでからは家に入り夫を支え子を育てる日々。
それぞれに人生はままならぬもの、いつも孤独で満たされることはない。
しかし、楊貴妃は屈服せず死を選んだのだ。
程鳳台は楊貴妃を見て、家を出ていった母のことを思い出す。
役者だった程鳳台の母は幼い子供を置いて、自分を取り戻すため舞台に戻った。
程鳳台は商細蕊の楊貴妃を見て、母が家族を捨ててでも取り戻したかったものを理解する。
観劇を終えた程鳳台は1人フラフラと家路についた。
そして、誰の呼びかけにも答えず部屋へ入っていく。
その後数日、程鳳台は手つかずになりぼんやりと過ごしている。
その様子を見ている范湘児は「出かけるよりも、あんなふうに過ごされる方が不安になるわ」と言った。
程鳳台はレコードをかけるが、どれも気に入らず、すぐに止めてしまう。
そこへ義弟の 范漣がやってきた。
程鳳台は義弟に、商細蕊の素晴らしさを熱弁する。
数日後、生気を取り戻した程鳳台が出かけていく。
その様子を見た范湘児はホッとした様子。「何日も籠もっていても心配になる。どこへ行こうと心が家にあれば構わない」と話した。
雅鴻劇場。公演の準備をしている商細蕊のもとに支配人がやってきて「休んでいた朝の役者が早めに復帰するので打ち切りを」と話す。水雲楼は演じる場所が無くなってしまった。
商細蕊が出てくると、劇場の前で程鳳台が待ち構えていた。商細蕊は小来を帰して車に乗り込む。
喫茶店。程鳳台は商細蕊の演じた楊貴妃を大絶賛。商細蕊は満更でもなく「魂で演じています」と答えた。
水雲楼。仕事がなくなると知った団員たちは座長の帰りを待っていた。そこへ商細蕊が程鳳台を連れて戻ったため「司令官の義弟に助けてもらうのね」と納得する一同。
2人は酒を飲みながら、西洋の太監歌手、女のような声が出るタバコ、葬儀で歌われる特殊な歌など雑談をする。
夜も更けて、団員たちは中の様子を伺っている。
商細蕊は程鳳台に初めての舞台で着用した衣装を着せてみせた。
「これは甲冑のようなもの」
程鳳台はその刺繍を褒める。
ベロベロになった商細蕊は衣装を脱いで倒れ込んでしまった。
心を開いた程鳳台は留学先で文学を専攻し物語を書いていたことを話す。
それは女の物語で、女は自分で自分の運命を握ってこそ幸せになれるという教訓が示されるもの。
「情を通じる女はだいたい殺されます」
という商細蕊に程鳳台は、
「人間の干渉は男女や国を問わず相通じるもんだ」
と解釈を話す。
それを聞いた商細蕊は涙ぐみ「そんな女を演じてみたい」と言った。
団員たちが耳を澄ませているところへ、程鳳台の運転手が迎えにやってきた。団員たちはチャンスを逃すまいと追い返す。
一方、2人は面の話で大笑い。
「北平に来て今ほど楽しいときはない、まさか知音になれるなんて」
そう言うと程鳳台の話を聞きながら、商細蕊は眠ってしまった。
程鳳台が帰ろうと部屋を出ると「勝手に客を返せば私達が叩かれます!」と部屋に押し込められる。
翌朝、商細蕊が起きてきた。
スポンサーの登場を喜ぶ団員たちだが商細蕊は「私の知音の金を頼りにしたら許さない!」と否定する。
そこへ程鳳台も起きてきた。
商細蕊は「いい所へ連れて行く、演じる場所ならある」と言って程鳳台を連れ出かけていく。
天橋。商細蕊は程鳳台の懐から金を盗んだ男を追いかけ、見事な武術でボコボコにしてみせる。
感想:結末を予想させるような…
え、これ悲恋なの…?ブロマンスだからそんな大変なことにはならないでしょ〜とか思ってたけど、なんか不穏な空気が?楊貴妃に扮した商細蕊と程鳳台のやり取りにはなんだか、結末を思わせるようなセリフが満載だったが!?
悲しい話はやだよ〜
さて、今回感心したのは程鳳台が差し出された食べ物を食べない選択をした所。
食べ慣れないものをわざわざ食べて「美味しいじゃないか!初めて食べたよこんな美味しいもの!」っていうお坊ちゃん演出が好きではないのでとても好感が持てたよ。
そりゃあほぼ家で信頼のできる人間が作った美味しいものしか食べてこなかった人間が、突然屋台の得体も知れない食べ物差し出されて食べるわけないもんな。
で、それを目の前で見ているし断られているけど、まあそうだよなって感じで受け入れている商細蕊もいい子だよ。
後々、仲良くなってもっと信頼を築いて同じ釜の飯を食う様になるのだろうか。