こんにちわ(*ˊᵕˋ)みるこ(@miiirumu)です!
この記事では、
「鬼谷子・聖なる謀」について
全52話のネタバレを全話とあらすじ一覧と管理人の感想を最終回まで掲載していきます。
鬼谷子の登場人物
- 王禅…主人公、父は王錯、史太晧に育てられる
- 姮娥…史太晧の娘、王禅と兄妹のように育つ
- 今淑…韓の公主、韓王の妹
- 史太晧…魏の朝臣だった、学堂を開き王禅と姮娥を育てる
- 健于…優男、王禅と姮娥の友人、学徒
- 許弋…巨漢、王禅と姮娥の友人、学徒
- 鍾萍…王禅の養母
- 子布…史太晧の弟子
- 呉起…楚の将軍、変法を唱える
- 魏王 姫暋…姉は周の王后 姫雯
- 嘯公…魏の朝臣
【全52話】「鬼谷子 —聖なる謀-」あらすじ・ネタバレ・感想
「鬼谷子」ネタバレ一覧はここから( ˘ω˘ )第28話「最後の大芝居」
店に乗り込んできた西和を、誤って殺めてしまった許弋。魏王は、許弋に極刑を科すことで新法の公正さが証明され、変法への抵抗も弱まると、王禅を説得する。決断に迷った王禅は獄中の許弋のもとへ。許弋は、自分を死罪にして国のためにその命を役立てるよう王禅に訴える。王禅は許弋に死罪の判決を下すが、陰では密かに許弋の命を救う手はずを整えていた。処刑の日、絞首台に上った許弋は、最後の大芝居を打つ。
ネタバレ「最後の大芝居」
史太晧の屋敷。翌朝、眠っている王禅に寄り添う姮娥。
感情的になりすぎたと謝る。
しかし許弋の両親の事を思えば、どうしてもいたたまれない。
王禅は「俺を信じろ、必ず救う」と言った。
魏の王宮。宗廟で嘯公らが血書を手に「法にのっとり下手人に厳罰を」と魏王に脅しをかける。
その頃、史太晧の屋敷の前に嘯公府から棺が運ばれてきた。
運んできた男たちは屋敷の前で声を荒げる。
「厳罰を!」
そして、棺を門の前に置いて立ち去った。
王禅は「放っておけ誰も出るな」と命じる。
魏の王宮。魏王は「棺を踏み越えてでもただちに参れ!」と激怒。
参内した王禅は「許弋は姮娥を守るためやむなく剣を手にした、事故であり死罪には値しない」と話す。
王禅「私情で法を変えているわけではない」
魏王「嘯公はこの機に乗じて変法を潰そうとしている」
王禅「不当に重い罪を与えれば、従うものがいなくなる」
魏王「死罪にして納得させれば抵抗は弱まる、許弋の死には一石三鳥の価値がある」
王禅は法にのっとり許弋を守りたいが、この状況では貴族が法を捻じ曲げたと思われるだろう。
そこへ、碑文の石碑が倒されたと知らせが入った。
碑文の前。姫元伯の配下が演説をしている。
それは新法を守るべきという主張だった。
そこへ現れた王禅は「明日判決を下す」と言って民を解散させる。
牢。その夜、王禅は許弋のもとへ。
大好物の鳥の丸焼きと酒を用意してやる。
許弋は「旨い酒と肉が食えて幸せならそれでいいと思っていた
でも考えたんだ
こんな俺の命でも一度くらいは役に立つかも知れないって」
2人が盃を交わすと、王禅の杯が割れた。
許弋は俺が変わりに言う、と話を始める。
「いっときの情に流されて新政を止めるな
この首を役立ててくれ
別れのときだ
あの世は暗いだろうか
本当は怖いんだ
あの世が真っ暗だったら両親と暮らせない
妻を娶って幸せに暮らしたかったそれだけなのになんでこんな目に会うんだ
黙って見送ってくれ
こんな俺でも生涯に一度は役に立ってみせる」
魏の王宮。翌日、魏王のもとに報告が入る。
王禅は許弋を極刑に処すと判決を下した。
牢。朝になった…
眠っている許弋を起こした笵師匠は王禅の作ったフックの付いた鎧を渡す。
首をつるときに引っ掛ければ首が絞まらない。
笵師匠は「処刑場では白真の演技をしろ、事が済んだら大梁を出ろ」と言って立ち去る。
処刑場。姫元伯は潜り込ませた男は「もし王禅が許弋を助けたら事を起こせ」と命じる。
姮娥も王禅も許弋の処刑を見守る。
許弋が現れ首に縄がかけられた。
王禅の手配した処刑人は戸惑いを見せながら、縄をフックにかけるのを止める。
刑が執行され、苦しむ許弋。
魏王は「芝居の筋書きは許弋から聞いた」と王禅に言う。
王禅は助けに行こうとするが止められた。
「死んで国に報いたいというあやつの願いを叶えてやろう」
処刑の前、許弋は魏王に信書を送っていた。
「この許弋は一介の庶民、慎ましく暮らしてきました
しかし陥れられ罪人になりました
宰相は救いの道を示されるも、貴族は処刑を求めています
私が死を免れれば、新法は廃止され民は再び虐げられる
恩師 史太晧は大義に忠を尽くせば恐れるものなしといいました
王禅、姮娥、黙って去ることを許してほしい
学堂での時間は人生で最も美しい時間だった
俺が演じた役に喝采を送り送別としてほしい
俺は大義に殉ずる
大道の塵となってもお前たちとともに勝利への道を進み続ける
さらばだ、我が友よ
わが祖国よ
自由な光に満ちた場所から祈りを捧げる」
許弋は魏の変法に己の命を捧げた。
姫元伯の命令で「大王は英明なり、宰相は英明なり」と民から声が上がる。
魏王は王禅への感情をくもらせていく。
祠廟。姮娥は許弋を弔う。
感想:信書
許弋が魏王に送った信書が名文だったのでほぼ引用しました。
うーん、同じ犠牲を払わされることはないと思うし、足引っ張るなよと思うけどこれで王禅と魏王の絆が深まるならまあ…いや?溝ができるわ!!
健于が一応、苦しそうに処刑を見ていたのが意外。ガチサイコパスじゃなかったのね。
智児と出会ってから血の通った人間のように振る舞うので、こちらが困惑いたします。
このままだと姮娥まで巻き込まれてしまうな。
第29話「2つの変法」
息子を弔う嘯公のもとを訪れた姫元伯。西和の死には自分が一枚噛んでいたことをほのめかす。一方の王禅は、許弋の命を救えなかったことをコウ娥から激しく責められてしまう。王禅は魏の変法が行き詰まったことを痛感、許弋の墓前で決断の時が来たことを告げる。その頃、楚では呉起が一命を取り留め、変法を編纂するよう楚王に進言していた。呉起の動きを知った王禅は、楚の変法を阻むため魏王に宰相の職を解くよう申し入れる。
ネタバレ「2つの変法」
碑文の前。深夜、王禅は許弋のもとへ。
吊るされたままの遺体にすり寄って泣いた。
王禅は鼻血と涙で顔を濡らす。
「見事だったよ」
嘯公府。姫元伯が西和を弔いに来た。
姫元伯は棺の前に座ると、許弋酒館で起こったことを事細かに語り始めた。
「1人が許弋にしがみついて、あなたに殺せと叫んだ
もう1人は短刀を差し伸べた
短刀を渡した男が足を払い、西和殿は許弋の剣の上に倒れ込んだ
そして剣が胸を貫き通した」
嘯公は「お前が殺させたのか」と詰め寄る。
姫元伯はさも当たり前のように「お前が許弋に執着したからだ」と答えた。
そして「息子を殺したのは魏の変法、私に何かを強要していい人間などいない」と言い残し立ち去る。
墓地。王禅たちは史太晧の墓の横に許弋を埋葬した。
罪人の墓には墓標を立てることもできない。
姮娥が弔いをしているところへ王禅が来る。
「何しに来たの!助けると言ったのに!」
姮娥は泣きわめき、王禅を責め立てた。
王禅は許弋の墓の前で決意する。
魏王は敬服すべき男、しかし会盟の頃とは変わってしまった。
今や求めるのは責任ではなく権力、権力を奪われぬため嘯公らに妥協した。
もはや魏で変法を進めることはできない。
王禅は自らのやり方で魏に決断を下すと許弋に言う。
史太晧の屋敷。姮娥は許弋の霊位を作っている。
王禅が食事を差し入れても顔を見せない。
翌朝、姮娥の姿がない。
許弋酒館。姮娥は学徒たちを集め許弋の弔いをしていた。
重罪人の位牌を祀ることは許されないため、大罪だ。
そこへ、魏王が現れた。
連行してほしいという姮娥に、魏王は捕縛ではないと答える。
そして、許弋の死に対する釈明をした。
「釈明して何の意味が?」
「犠牲を無駄にしないために来た、魏のために学徒たちよ立ち上がれ」
魏王の演説に学徒は声を上げる。
姮娥は「死罪に処したのはどちら」と尋ねた。
魏王は自分が強要したことは明かさず「憎しみなら余にむけよ」とわざと王禅をかばった。
姮娥は王禅を憎む。
呉起府。瀉血により呉起復活。
しかし、その容貌は醜く、頑強だった体は衰えていた。
楚の王宮。
楚王は呉起に拝礼。
そして太監に勅使を読ませる。
「3ヶ月前、呉起府の侍女を買収し将軍に遅効性の毒を盛らせたものあり
将軍は瀉血にて解毒、治療が遅ければ死に至った」
楚王は太子と取り巻きの重臣たちを呼び、罰しようとする。
しかし呉起は1人だけ殺し「誰の仕業かは追求しない、変法さえ邪魔されなければそれでいい」と止めた。
楚は正式に宣布をする。
密議。王禅は各国に潜り込ませている間者を集め密議を行う。
メンバーは楚の公子ソウと孫吉、周の田清だ。
公子ソウは楚の太子を操っての暗殺計画は失敗に終わったと報告。
新法の発布により、民には富と自由が与えられたが兵役に加わることが条件とされた。
畑で取れた作物は兵糧にされ、民の暮らしは厳しいまま軍を強化しているという。
田清は周の天子にとって姫元伯はただの配下ではないと報告。
周の天子が敵視するのは、楚ではなく魏だ。
王禅はすべての情報から「呉起を排除しなければ太平はない」と判断した。
公子ソウには呉起を見張るよう命じ、
孫吉には不満を持つ奴隷たちと密かに連携するよう言った。
田清には引き続き周都の情勢を伝えてもらう。
魏の王宮。
王禅は魏王に謁見し「宰相の職を解いて下さい」と申し出た。
そして、楚へ行き呉起を殺すと言う。
今の魏で変法は進められない、貴族の妨害に合うからだ。
しかしこのまま呉起の変法を放置していれば、戦が起こり魏は危機に陥る。
魏で進められないのなら呉起を殺して楚の変法を阻むしかない。
魏王が王禅を罷免すれば、楚王や呉起にも近づきやすくなる。
王禅は「姮娥を頼みます」と魏王に言った。
魏の王宮。太監の服を着た今淑が魏王の前に現れる。
今淑は「お会いしたくてやってまいりました」と服をぬぎぬぎ。
感想:清々しい決意
おいおい、不穏だなあと思いながらあんまり見ないようにして進んできたけど、魏王はもう権力に取り憑かれてしまってるよ。
楚王の忠告が現実になってしまった。
数話前のあの清々しい誓いはどうしたよ…
悲惨な幼少期を過ごしているに、親に見捨てられた感情から反骨精神で頑張ってきたのかも知れないけど、結局初めての成功体験でおかしくなっちゃったんだな。
王といっても人ですわ。
王禅や姮娥が犠牲にならなきゃいいが…と思って次回のあらすじ読んだら…
第30話「賢夫人」
新たな陰謀を抱え魏王のもとを訪れた今淑公主。今淑は魏王を誘惑して同盟を結び、魏と連携して楚に立ち向かおうと考えていたが、王禅に一蹴される。一方の王禅は呉起を殺すため、魏王との確執を装い楚に寝返るふりをする作戦を今淑に話す。だが今度は今淑が王禅の計画の弱点を指摘し、コウ娥を利用したある策を提案する。思いが通じ合った王禅とコウ娥は、またも過酷な運命の渦に巻き込まれようとしていた。
ネタバレ「賢夫人」
魏の王宮。深夜、突然現れた今淑は魏王を誘惑する。
史太晧の屋敷。王禅のもとに「今淑が王宮に入った」と報告が入った。
王禅は急いで王宮へ向かった。
魏の王宮。2人は酒を酌み交わす。
今淑は初めて会った日のことを話し始めた。
韓で人質となっていた魏王は食事をもらうため、宮殿の入口で凍えていた。
そこへ父に殴られた腹いせに、100年物の古酒を盗んだ今淑がやってきた。
今淑は一気に飲み干し死んでやろうと思っていたが、魏王を見つけ地下宮殿へ。
そこで2人きりの宴を開いた。
「公主お助けを」と言われた今淑は、魏王の手を取ったという。
今淑はゆっくりと魏王を寝台へ誘った。
そこへ王禅が駆けつける。
魏王は今淑を紹介し、王禅のことは「互いを理解し合う知己」だと紹介した(パンツはけ)
今淑は「魏王のお悩みを解消に来た」と政治の話を始める。
「魏の現在の兵力では楚に太刀打ちできない
ここに来たのは韓の兵力で魏を助け楚を滅ぼす策を練るため
魏王に嫁げばそれが叶う」
王禅はその提案を退ける。
「楚の太子と婚約した状態では、宣戦布告の口実を与える
韓の兵士にも限りがある
魏の勝利を保証できるものではない
燕と斉に挟まれ同盟を組めば、各国の警戒を強める
急ぐべきは呉起の排除」
王禅は魏王と反目し楚へ逃亡する芝居のことを今淑に話す。
魏王は王禅を死罪に処せと命じ、周囲に変法を潰され呉起へ寝返ったと思わせる。
呉起殺害の動機は楚王の君愛を独占したいと考えた王禅が、その力を利用して魏に復讐するため呉起を殺したと見せかける。
今淑は「早く楚へ行きなさい、邪魔しないで」と王禅から離れようとした。
王禅は今淑を引き止め「あんたが必要だ助けてくれ、楚へ一緒に来てほしい」と頼む。
「傾国の美女として楚王と太子を誘惑し
楚王と呉起を離間させろ
そのすきに呉起を殺す
同盟を望むならまずそこからだ」
今淑は怒り、王禅を殴ろうとする。
今淑は「そんな策はすぐに見破られる、男同士の決裂を装うなら女を口実にすべき」と魏王に提案した。
魏王はすぐに姮娥のことだと気がつく。
「私はあなたと楚に行き、体を犠牲にする
姮娥は名目上嫁ぐだけ
妻を殺して出世した呉起の心に響くわ」
王禅は姮娥を守ろうとするが、今淑と魏王はすでに姮娥を嫁入りさせる気だ。
王禅は「また明日」といって逃げ帰る。
今淑は魏王に「明日姮娥を自ら参内させます」と笑ってみせた。
史太晧の屋敷。翌日、使者がやってきて王禅は魏王に会うため蚕房へ向かう。
入れ違いで今淑が現れた。
今淑は床掃除をしていた姮娥を見つけ「簡単に天への誓いに背いた二枚舌」と侮辱する。
そして王禅の計画を明かし、計画には致命的な弱点があると話した。
話を聞いた姮娥は自ら馬車に乗り込み、王宮へ…
姮娥は「これがあなたへの天罰かしら」と微笑む。
養蚕場。その頃、到着した王禅は魏王の文を見つけた。
「今淑の提案通り姮娥を娶る、手は出さないと約束する」
王禅は急いで屋敷に戻るが、姮娥の姿はない。
王宮 婚儀。姮娥は賢夫人に封じられた。
王禅が駆けつけ祝福しながら魏王に近づき、なんとか婚儀を止めようとする。
魏王は「楚の使者もいるうまく演じろ、反目するんだ」と囁いた。
姮娥は「大王様と心から慕い会っている、許弋の死で本性を知った、今日限り縁を切る」と王禅に言う。
王禅は2人だけで話がしたいと懇願。
別室。2人きりになった姮娥は「私が芝居を打ってこそ、あなたの計画が幕を開ける」と覚悟を話す。
感想:思惑通り
魏王の思惑通りに事が進むのは気に入らないけど、姮娥は別に嫁いでもいいじゃない?
なんか王禅と姮娥って不幸を呼びそうな組み合わせなんだもん。
王禅にとって心を寄せる相手なんていないほうがいいと思うし、大業を成したいなら呉起のように妻をも殺す非情さが必要なのでは。
うーん、昔の仲間は既に1人この世におらず、残る3人も決別し…一体このあと何が残るのか。