【花様衛士・全55話】49・50・51話のあらすじとネタバレと感想|迷子

こんにちわ(*ˊᵕˋ)みるこ(@miiirumu)です!

この記事では「花様衛士〜ロイヤル・ミッション〜」について、

全55話のネタバレ一覧・あらすじ全話・管理人の感想を最終話まで掲載していきます。

バッキバキにネタバレしながら感想を書き散らしているのでご注意ください。

【全55話】「花様衛士〜ロイヤル・ミッション〜」あらすじ・ネタバレ・感想

「花様衛士」ネタバレ一覧はここから( ˘ω˘ )

「花様衛士」登場人物一覧

  • 袁今夏:ヒロイン、幼い頃に両親とはぐれ袁陳氏の養子として育てられる、六扇門の名捕吏として大活躍
  • 陸繹:錦衣衛指揮使 陸廷の息子、同じく錦衣衛として皇帝に仕えている、幼い頃に母を亡くし父との関係がこじれた
  • 楊岳:楊程万の息子、料理人になりたかったが言い出せず捕吏になる、今夏を妹のように大切にしている
  • 楊程万:楊岳の父、今夏と楊岳の上司でもある
  • 謝霄:水運業の元締め 烏安幇の跡取り息子、しかし婚姻を嫌がって家を飛び出し義侠として各地を転々としていた、今夏の幼馴染
  • 上官曦:朱雀堂 堂主、謝霄の婚約者、謝霄のために烏安幇を支えている
  • 林菱:林家の娘、楓林坳で隠居生活をしている
  • 林荷:林菱の姉、夏長青に嫁ぐがすでに亡くなっている
  • 陸大堅:陸繹の遠い親戚、林菱の兄弟子、共に薬王谷で医術を学ぶ
  • 藍青玄:道士、師は元明大師、金儲けのため龍胆村へ行き陸繹たちと出会う
  • 翟蘭葉:元役者、痩馬として金持ちに買われていた、厳世蕃に魅了され付き従う
  • 岑福:陸繹の部下、陸繹命で今夏と揉めるが和解し仲良くなる
  • 袁陳氏:今夏の養母、今夏と同じように家族をなくしている
  • 淳于敏:陸繹の母の兄の娘、両親は跡取り息子である弟を溺愛、愛されていないわけではないが差を感じている
  • 厳嵩:現在の首輔、前首輔の夏然を陥れ死罪に、裘丞・沈煉・楊其政らも排除し大きな権力を手に入れた
  • 厳世蕃:厳嵩の息子、今回の悪の親玉
  • 嘉靖帝:おじいちゃん、健康大好き、奸臣きらい
  • 陸廷:陸繹の父、錦衣衛指揮使
  • 曹昆:兵部朗中、曹霊児の父
  • 汪直:倭寇の頭領
  • 夏然:夏府の長、陥れられ死罪に、息子は夏長青
  • 夏長青:夏然の息子、父が陥れられ犠牲になる
  • 裘丞:将軍
  • 李旦:食客、曹昆の娘 曹霊児と駆け落ちするが今夏に捕まる
  • 曹霊児:曹昆の娘、物分りのいい子
  • 許朗:尚書、厳世蕃の手駒
  • 楊黙:将軍、厳家とは対立
  • 黄郁:薊遼総督、厳家派閥、偽の絵を献上したことで自分の首を絞める
  • 沙脩竹:旗牌官、その正体は貧民のために金持ちから金品を奪う義侠、謝霄に兄貴と慕われている
  • 王方興:鎮国中尉 朱観煊の部下、祝儀箱を届けるため船に乗る
  • 徐敬:大臣、陸繹に力を貸す
  • 李芳:嘉靖帝の太監
  • 廖聞華:厳嵩の娘婿、能力はなくコネで役人をやっている
  • 厳風:厳世蕃の手駒、性格はめちゃくちゃ悪いが能力はない
  • 謝百里:烏安幇幇主、謝霄の父
  • 周顕已:工部 都水清吏司、翟蘭葉に惚れている
  • 雲遮月:役者、10年前の事件で犠牲になる
  • 霧隠花:役者、現在は春喜座を買い取り座長をしている
  • 朱観煊:鎮国中尉、悪徳
  • 董斉盛:董家水寨の跡取り、先代はいい人だったらしいが…
  • 王麻子:倭寇、厳世蕃の手駒、本名 羅文龍
  • 石新:龍胆村族長の息子、生き残り藍青玄の弟子になる
  • 呉守緒:知府
  • 元明大師:嘉靖帝に妙薬を献上
  • 二胖:元明大師の弟子
  • 三痩:元明大師の弟子
  • 于大勇:将軍、軍事馬鹿
  • 祁衛綱:参謀、鬼嫁持ち
  • 祁夫人:賢く強く今夏の力になってくれる、杭州を守る武人として活躍
  • 顔紹瓊:厳家の駒

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第49話 あらすじ「別れの痛手」

瞻星観倒壊の真相を探る陸繹と陸廷。倒壊の原因は工部の手抜き工事によるもので、背後で顔紹瓊(がんしょうけい)が工部の銀子を自らの官邸の修繕費に流用している事実を突き止めた。一方、今夏は陸繹との別れの痛手で仕事にも身が入らずにいたが、追い打ちをかけるように林菱が何者かにさらわれてしまった。厳世蕃を疑い、すぐにも厳府に乗り込もうとする今夏だが、程万は相手が厳世蕃であることから慎重に事を運ばねばと今夏を引き止める。

ネタバレ

六扇門。

今夏は出勤し仕事に打ち込む。

楊岳は「数日で謝霄たちが来る」と知らせた。

しかし今夏は聞いているのかいないのか。

楊岳は「毎日暗い顔をして心配、病気になるぞ」と案じる。

北鎮撫司。

瞻星観に使われた木材が虫に食われやすい杉で、防水処理もしていなかった事が判明。

工部の手抜き工事の原因は、顔紹瓊が着服を行ったからだった。

建立費の一部で自分の屋敷を修繕したようだ。

普段なら大した罪ではないが、倒壊の原因となればただでは済まされない。

陸廷はこれから決算期なので切り札にしろと息子に話す。

そして死期を悟ったように「今日から私の事件はすべてお前が記録を」と命じた。

陸繹は不審に思う。

今夏の家。

今夏は陸繹のことが忘れられず苦しんでいる。

腕輪を外し小箱に入れ見えないようにした。

皇宮。

深夜、白鹿の餌に毒を入れる男…

翌日、白鹿は死んでしまう。

嘉靖帝は藍青玄を呼び出し「瞻星観の倒壊、白鹿の死について説明してくれ」という。

藍青玄は「倒壊は人災、白鹿は天命」と答えた。

鹿が死んだのは嘉靖帝の代わりに難を受けたから。

瞻星観については人の力が働いた。

嘉靖帝は「7日間、精進潔斎をしろ」と禁足を命じる。

北鎮撫司。

袁陳氏は陸繹のもとへ。

「娘を馬鹿にして商品のように返品した」と詰め寄った。

陸繹は「ふさわしくないと気づいた」と芝居をする。

今夏から揚州での事を聞いていた袁陳氏は「恩を仇で返すのか、今後うちに近づいたらひどい目に合わせる」と吐き捨てて立ち去った。

今夏の家。

林菱が厳風に連れ去られる。

厳府。

林菱が目を覚ますと窓のない部屋に閉じ込められていた。

厳世蕃は「心配したんだぞ、どうしても会いたくて迎えに行かせた」と悪びれもなく話した。

「触らないで!」

「キミが好きだ、ここにとどまって欲しい」

「まっぴらよ」

今夏の家。

家に戻った今夏は林菱がさらわれたと知る。

すぐに楊程万に知らせた。

今夏と陸大堅は助け出したい一心で焦る。

楊程万は厳家の厳重な警備のことを教え「探りを入れてから」と止めた。

都。

謝霄と上官曦が到着する。

「今夏に会いに行きたい!」という謝霄を連れて上官曦は仕事へ。

その頃、今夏と楊岳は街を見回っている。

その途中、往来に並べられた酒瓶を見つけた。

厳家で宴があるので、急に発注がかかったというのだ。

今夏は「手伝いを雇うはず、潜り込めば調べられる」と考える。

しかし楊岳に止められてしまった。

楊岳は今夏を止めるが万一に備え「もし行くなら私も呼べ」と言う。

厳府。

今夏は楊岳の忠告を聞かず、酒を運ぶふりをして厳府に潜り込んだ。

そこへ陸繹が到着。

陸廷の名代でやってきたようだ。

楊府。

上官曦と謝霄がやってきた。

出迎えた楊岳は上官曦に張り付いて世話をしている。

「俺はいないも同然か!」

「黙ってて(´・×・`*)」

楊岳は今夏と陸繹が別れたと教える。

その流れで今夏の出自のことも明かした。

謝霄は今夏の様子を見に行く。

厳府。

今夏は屋敷を捜索中。

馬車を見つけ、林菱の髪油の香りがすることに気づく。

そこへ侍衛が現れ取り囲まれてしまった。

今夏は「旦那様について来たんですけど…迷っちゃって」となんとか切り抜けようとする。

そこへ陸繹が現れ助けられた。

厳府門前。

陸繹はすぐに今夏を連れ厳府を出る。

外に出たところで厳世蕃が現れた。

「美しい従者を連れているな^^」

厳世蕃は全て気づいているようだ。

陸繹は今夏を連れ出す。

そして裏路地まで来ると「衝動で行動するな」とお説教した。

今夏は林菱がさらわれたことを明かす。

「なぜ相談しない?危険なことをするな」

そのセリフを聞いて今夏はいつも注意されていたことを思い出す。

しかしもうあの時のような関係ではない。

今夏は「御用がなければこれで失礼します」と立ち去った。

夏府。

今夏は1人で夏府へ。

母とおばと遊んだことを思い出す。

「母上、やっと見つけた肉親なのに…どうしても助けたいどうしたらいいの」

陸繹は見つからないよう今夏を見守る。

”憎んでもいい、必ず借りは返す…”

今夏の家。

今夏が戻ると、袁陳氏が謝霄のことを教える。

「来るまで橋の上で待っている」と言っていたらしい。

橋。

謝霄は今夏のために手持ち花火を用意していた。

今夏は陸繹と見た花火を思い出して泣き出してしまう。

「もう疲れたわ」

「分かるよ、分かってる」

「やっと見つけた家族なのに、叔母さんを守れなかった」

「お前らしくない、怖いものなしのお前はどこに行った?」

「何も分かっていなかっただけよ

大人なのに家族も守れない、私は役立たずよ」

「一緒に策を考えよう、危険なことは俺がやるさ」

「巻き添えにしたくない…」

「友達なら助け合って当然だ、お前のためなら命を捨てても惜しくない

今日ここで嫌なことは全部忘れよう」

謝霄は今夏に花火をもたせ火をつけた。

感想:17歳

17歳にしてここまで苦労した今夏に幸せな時間を…

しかしまだまだ苦難が続きそうですな。

とりあえず林菱を救い出さなきゃえらいことされそうだし、陸廷お父さんは老い先短いみたいだし、打倒厳家vs厳家権勢維持がバチバチに熱いしハラハラしてます。

残り6話で終わったあとのこと考えてるんだけど、普通に陸繹と今夏が結ばれてハッピーエンドで終わりだよね?

そこで終わりはもちろん嬉しいんだけど、今夏が陸家に入ってからの喜劇がめちゃくちゃみたい…

今夏がやらかしまくっても陸繹がフォローするんだ…みたい…それにしても生まれ育った世界が違うと、ちょっとした慣習の違いで眉をひそめそうなものなのに、陸繹は今夏のそんなところも愛しちゃってるのが素敵よ。

第50話 あらすじ「敵の掌中に落ちて」

何としても林菱を救い出したい今夏と大堅は夜になるのを待って厳府に忍び込む。林菱の居所を探り当てたものの厳世蕃に見つかり、救い出せないばかりか捕らわれの身となってしまう。一方、塩運司の二重帳簿を入手した陸繹はこれを徐敬(じょけい)に渡し、瞻星観倒壊の裏にある事情を皇帝に伝えた。さらに徐敬が朝堂で二重帳簿を提出したために顔紹瓊は獄に捕らわれる。今夏までが厳世蕃に捕らわれたことを知った程万は陸繹に助けを求めるが…。

ネタバレ

皇宮。

藍青玄は新しい丹薬を作って嘉靖帝に献上。

嘉靖帝はそれを気に入り禁足を解く。

太監 李芳はそれを伝えに藍青玄のもとへ。

藍青玄は李芳が妙薬を欲しがるので「いい薬ですがとりすぎは駄目ですよ」と忠告して渡した。

厳府。

今夏は根気強く屋敷を見張っている。

そこへ陸大堅が現れた。

今夏は巻き込みたくないが、陸大堅は「林菱が大切」と引き下がらない。

そこへ馬車がやってくる。

今夏が宴の時に見た馬車だ。

2人は馬車を追った。

徐府。

陸繹は徐敬を訪ねる。

部屋には徐敬の朝服が用意されていた。

その腰の部分にはツギハギが…

陸繹が「用意周到ですね」と言うと、徐敬は「時にはどんな言葉よりもこんなものが役に立つ」と答えた。

清貧さを装うためらしい。

陸繹は東南で調べ上げた塩運司の帳簿を渡す。

それは提出された帳簿との差額があまりにも大きいものだった。

徐敬は塩運司 顔紹瓊の着服の証拠を手にする。

別邸。

今夏と陸大堅は馬車を追って別邸にたどり着く。

すると馬車から厳世蕃が出てきた。

今夏は野生の勘で「林菱がいる気がする」と言う。

皇宮。

藍青玄が陸繹を呼び出した。

陸繹は「会うのを控えたほうがいい」と忠告。

白鹿の件は明らかに厳家の仕業。

厳世蕃が狙われているのだ。

藍青玄は何度も厳府の下に入れと誘われたことを明かした。

しかし「うまく立ち回る」とお気楽な様子。

藍青玄は今夏との関係を心配している。

「悲しませたくないなら会いに行け」

別邸。

夜、今夏は陸大堅と一緒に屋敷に侵入した。

侍女を捕らえて隠し扉の場所を聞く。

その奥で林菱を見つけた。

しかしそれは藍青玄の罠。

部屋で焚かれていた迷魂香を嗅いで動けなくなってしまう。

そこへ厳世蕃が現れた。

厳世蕃は今夏の母が林荷であると指摘。

「3つ数えるうちに認めなければ陸大堅を殺す」と脅した。

今夏は「林荷は私の母」と認める。

今夏は連れて行かれてしまった。

次のターゲットは陸大堅だ。

「私の菱が好きなんだろう?」

厳世蕃は林菱の前で、陸大堅を殴らせる。

「そばに居てくれれば解放するぞ^^」

陸大堅は腹を殴られ血を吐いた。

林菱は泣き叫び「側に居る」と約束する。

「許して、こうするしかないの」

皇宮。

陸繹は嘉靖帝に瞻星観の件を報告。

厳嵩が顔紹瓊に材木の調達を任せたと知らせる。

別邸。

今夏と陸大堅は縛られ同じ部屋に閉じ込められた。

陸大堅は内臓をやられ動けないようだ。

今夏に「誰か来たら援護するから逃げるんだ」と言う。

皇宮。

年末決算の季節になった。

各部署は事前に帳簿を提出している。

嘉靖帝の前に並ぶ大臣たち。

徐敬は戸部の2冊の帳簿を持ち出し「どちらが本物かわからない」と話す。

その差額は3000両だ。

嘉靖帝は塩運司 顔紹瓊に説明を求めた。

顔紹瓊は「倭寇のせいで収入が減った、民の救済に充てた分もある」と言い訳をする。

すると他の大臣は「戦に勝利したのだから倭寇の財を没収したはず」と問い詰めた。

追い詰められた顔紹瓊は帳簿は偽物と主張。

顔紹瓊を推薦した厳嵩も問い詰められる。

厳嵩は「知りませんでした」と顔紹瓊を見捨てた。

顔紹瓊は詔獄に送られる。

厳府。

してやられた厳世蕃は陸繹への恨みを募らせる。

詔獄。

陸繹は顔紹瓊を拷問。

顔紹瓊は保身せず、厳世蕃を守って命じられたことは口にしない。

そこで陸繹は証拠の銃を取り出した。

「私的に鉄鉱石を採掘して火器の部品を製造した

塩を運ぶ名目で倭寇と通じた

司馬長安は自供したが、我々は本物の司馬長安が別人だと知っている

首謀者を言えば、倭寇と通じた罪には問わない」

顔紹瓊は追い詰められる。

楊府。

楊岳は昨晩から今夏がいないと慌てている。

話を聞いた楊程万は陸繹に相談することに。

そこへ謝霄と上官曦がやってきた。

楊岳は失踪のことを教える。

北鎮撫司。

陸繹は「関係を暴くためもう数日調べたい」と父に報告。

陸廷は「陛下は対立をよく思っていない、無理やり吐かせれば逆の結果を招く」と案じている。

具合が悪い父を見て、陸繹は雑務を引き受けた。

北鎮撫司。

楊岳と上官曦が陸繹に失踪を知らせる。

厳府。

陸繹は厳世蕃のもとへ乗り込む。

そして今夏の行方を尋ねた。

しかし厳世蕃が口を割るわけがない。

陸繹は「また林先生を捕らえたらしいですね」と切り出す。

感想:無駄死に

無駄死にするのはお前の方だ!

はい、言いたかっただけです。

なぜわざわざ罠に飛び込んでいくのか、今夏と陸大堅は反省して欲しい。

とりあえず厳世蕃は林菱を殺さないんだから、いや心の傷が残ったら元も子もないんですが、それでも命があればなんとか…なんとか…とは思うわけで…それより何よりこのご時世に人質として利用されることのほうが…ブツブツ…

厳嵩さんはもう耄碌おじいちゃんなのかな?厳世蕃が立ち回ってるだけでやられっぱなしだよね。

第51話 あらすじ「屈辱の取り引き」

今夏を捕らえた厳世蕃は、彼女を人質に陸繹をおびき出そうと考える。時間が立てば出血多量で死んでしまう状態にされた今夏だったが、厳世蕃から信じられない事実を聞かされる。一方、顔紹瓊からついに厳世蕃の悪事の証拠となる供述書を得た陸繹。そんな陸繹のもとに厳世蕃から今夏の簪(かんざし)が届けられた。陸繹が厳府に駆けつけると、厳世蕃は今夏の命と引き換えに供述書を渡すよう条件をだす。この条件を果たすため、陸繹は陸廷に会いに行き…。

ネタバレ

厳府。

陸繹は今夏と林菱を探しに厳府へ。

しかし厳世蕃が口を割るわけがない。

帰り道、岑福が目的を聞くと「我々が失踪を知ったことを示すため」と話した。

地下牢。

今夏が目を覚ました。

アイアンメイデン的な器具に入れられ、はりつけにされて身動きが取れない。

厳世蕃は「愛するものとの別離…私はすきだが陸繹は楽しめるかな^^」と楽しそうだ。

今夏は「とっくに別れた」と関係を否定する。

「じゃあ探しに来たのはなぜだろうな^^」

厳世蕃は陸繹が来るか来ないか賭けようと言い出した。

来れば愛情の残っている証拠だと…

そして筒を持ち出すと、それを今夏の腕に打ち込んだ。

悲鳴を上げる今夏。

その筒から血が滴り落ちる。

「生き延びられたら八つ裂きにしてやる!」

「もっと恨むべき相手がいるぞ^^

裘丞に弾劾書を書かせたのは陸廷だよ」

衝撃の事実に固まる今夏。

陸繹は今夏にとってかたきの息子だったのだ。

厳世蕃は今夏のかんざしを取って出ていった。

厳風が残り、今夏の体に筒を打ち込む。

地下牢には悲痛な声が響いた。

楊府。

陸繹が林菱と陸大堅を助け出した。

陸大堅は今夏がどこかへ連れて行かれたと話す。

陸繹は北鎮撫司に状況を調べに、楊程万は六扇門へ。

厳府。

厳風は「林菱と陸大堅が昨夜連れ去られた」と報告。

お叱りを受ける。

厳世蕃はかんざしを陸繹に届けろと命じた。

北鎮撫司。

陸繹は顔紹瓊から証言を取る。

それは厳世蕃を潰すには十分な内容だった。

陸繹はそれを陸廷に提出。

そこへかんざしが届いた。

厳府。

陸繹はかんざしを手に厳府へ乗り込む。

「今夏はどこに」

「情が深いんだな^^」

厳世蕃は贈り物を用意したという。

「うちには錦衣衛のような野蛮な拷問具はないからなあ〜

体に打った筒から血が滴り落ち足元に貯まるんだ

打ち込む深さを調整すればすぐに死ぬことはない

流れ出るほどに体は冷たくなるぞ〜」

陸繹はすぐにその意味を理解し青ざめた。

厳世蕃は顔紹瓊の供述書を渡せば居場所を教えると取引を持ちかける。

陸繹はすぐに陸廷のもとへ。

事情を明かさず「急用で必要」とだけ言って供述書を返してもらおうとする。

しかし陸廷は渡さない。

陸繹は膝をつて懇願。

どうやら陸廷は今夏のためだと知っているようだ。

陸繹は母の死のことを語り「もう誰も死なせない」と決意を示した。

しかし陸廷は折れない(頑固だなあ)

陸繹は仕方なく今夏が夏然の孫娘だと明かした。

「その孫が危機にあるのを坐視するのですか」

陸廷の態度は一変し供述書を渡すとすぐ厳府へ向かえと言った。

今夏を捜索するため人を出してくれるという。

厳府。

陸繹は供述書を持って厳世蕃のもとへ。

しかし先に渡さなければ今夏の居場所を教えないと言う。

「随分時間がたった、今夜は超えられないな^^」

焦る陸繹は厳世蕃を怒鳴りつける。

厳世蕃は受け取った供述書をゆっくりと破り捨てた。

そして「居場所を教えろと乞え^^」と言い出す。

陸繹は屈辱に震えるが、すぐに怒りを沈めひざまずいた。

「死んだ家族のもとに行かせようと思っていたんだ

居場所は自分で考えろ^^」

陸繹は「家族」という言葉から夏府だと気づく。

夏府。

陸繹、上官曦と謝霄と楊程万も駆けつけ屋敷を探す。

しかし見つからない。

そこへ林菱と楊岳も駆けつけた。

陸繹は庭にあった滝に目を留める。

林菱によれば昔からあるもの。

しかし廃墟となって10年以上経つのに水が枯れていない。

陸繹は欄干に誰かが触れたあとを見つけた。

欄干を動かすと、滝の水が引いて今夏が現れる。

夏府。

林菱はすぐに今夏を治療。

筒を抜くと血が吹き出した。

出血は止まり数日様子を見ることに。

林菱は気を利かせ、陸繹に今夏を任せる。

”お前を見ていると心が痛む”

今夏の家。

林菱は袁陳氏に「心配いらない」と言って安心させた。

袁陳氏は「今夏を救ってから側を離れない」と陸繹の事を考えている。

「母親はこの幸せを願うものだ」

林菱は不幸な生い立ちだが、今夏は優しい義母に恵まれたと喜ぶ。

夏府。

上官曦は2日間も寝ずに看病している陸繹に休むよう言う。

しかし付き添うと言って離れない。

その時、今夏が目を覚ました。

「別れたはずなのに、なぜ助けたのです…?」

陸繹は何も答えられない。

林菱に任せて立ち去った。

陸府。

陸繹は今夏が目覚めたと報告。

陸廷は朝堂で顔紹瓊の件を追求してきたが供述と証拠が出せないため、嘉靖帝に叱責されたと教えた。

嘉靖帝は顔紹瓊を解放するという。

厳府。

厳世蕃も今夏の無事を知った。

「運が強いな〜しかし陸繹はお嬢さんの気持ちが前と真逆になっているとは思うまい〜^^」

夏府。

楊岳が今夏のために肝のおかゆを作っている。

上官曦がやってきて手伝い始めた。

上官曦は「想い人が親の敵なんて…」と今夏のことを思う。

感想:ただのマルキ・ド・サド

私の今夏ちゃんになんてことを…

絶対罰されるとわかっているからいいものの、どうしてくれようこの気持ち…

ぶっ壊れてるから嫌いじゃなかったんだけど、まああそこまでされたら早く罰を受けてくれって気持ちになりますわ。

清く正しいだけが人間じゃないし、まあね。

さて、物語も佳境に入ってまいりました。

厳世蕃の口から「弾劾書を書かせたのは陸廷」という話を聞いてしまった今夏はどう出るのだろう。

そこに至るまでの経緯もまだ語られていないので早く知りたい!次!

次回、52・53・54話はここから!

全話、まとめ記事はここから!

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