こんにちわ(*ˊᵕˋ)みるこ(@miiirumu)です!
この記事では「花様衛士〜ロイヤル・ミッション〜」について、
全55話のネタバレ一覧・あらすじ全話・管理人の感想を最終話まで掲載していきます。
バッキバキにネタバレしながら感想を書き散らしているのでご注意ください。
【全55話】「花様衛士〜ロイヤル・ミッション〜」あらすじ・ネタバレ・感想
「花様衛士」ネタバレ一覧はここから( ˘ω˘ )「花様衛士」登場人物一覧
- 袁今夏:ヒロイン、幼い頃に両親とはぐれ袁陳氏の養子として育てられる、六扇門の名捕吏として大活躍
- 陸繹:錦衣衛指揮使 陸廷の息子、同じく錦衣衛として皇帝に仕えている、幼い頃に母を亡くし父との関係がこじれた
- 楊岳:楊程万の息子、料理人になりたかったが言い出せず捕吏になる、今夏を妹のように大切にしている
- 楊程万:楊岳の父、今夏と楊岳の上司でもある
- 謝霄:水運業の元締め 烏安幇の跡取り息子、しかし婚姻を嫌がって家を飛び出し義侠として各地を転々としていた、今夏の幼馴染
- 上官曦:朱雀堂 堂主、謝霄の婚約者、謝霄のために烏安幇を支えている
- 林菱:林家の娘、楓林坳で隠居生活をしている
- 林荷:林菱の姉、夏長青に嫁ぐがすでに亡くなっている
- 陸大堅:陸繹の遠い親戚、林菱の兄弟子、共に薬王谷で医術を学ぶ
- 藍青玄:道士、師は元明大師、金儲けのため龍胆村へ行き陸繹たちと出会う
- 翟蘭葉:元役者、痩馬として金持ちに買われていた、厳世蕃に魅了され付き従う
- 岑福:陸繹の部下、陸繹命で今夏と揉めるが和解し仲良くなる
- 袁陳氏:今夏の養母、今夏と同じように家族をなくしている
- 淳于敏:陸繹の母の兄の娘、両親は跡取り息子である弟を溺愛、愛されていないわけではないが差を感じている
- 厳嵩:現在の首輔、前首輔の夏然を陥れ死罪に、裘丞・沈煉・楊其政らも排除し大きな権力を手に入れた
- 厳世蕃:厳嵩の息子、今回の悪の親玉
- 嘉靖帝:おじいちゃん、健康大好き、奸臣きらい
- 陸廷:陸繹の父、錦衣衛指揮使
- 曹昆:兵部朗中、曹霊児の父
- 汪直:倭寇の頭領
- 夏然:夏府の長、陥れられ死罪に、息子は夏長青
- 夏長青:夏然の息子、父が陥れられ犠牲になる
- 裘丞:将軍
- 李旦:食客、曹昆の娘 曹霊児と駆け落ちするが今夏に捕まる
- 曹霊児:曹昆の娘、物分りのいい子
- 許朗:尚書、厳世蕃の手駒
- 楊黙:将軍、厳家とは対立
- 黄郁:薊遼総督、厳家派閥、偽の絵を献上したことで自分の首を絞める
- 沙脩竹:旗牌官、その正体は貧民のために金持ちから金品を奪う義侠、謝霄に兄貴と慕われている
- 王方興:鎮国中尉 朱観煊の部下、祝儀箱を届けるため船に乗る
- 徐敬:大臣、陸繹に力を貸す
- 李芳:嘉靖帝の太監
- 廖聞華:厳嵩の娘婿、能力はなくコネで役人をやっている
- 厳風:厳世蕃の手駒、性格はめちゃくちゃ悪いが能力はない
- 謝百里:烏安幇幇主、謝霄の父
- 周顕已:工部 都水清吏司、翟蘭葉に惚れている
- 雲遮月:役者、10年前の事件で犠牲になる
- 霧隠花:役者、現在は春喜座を買い取り座長をしている
- 朱観煊:鎮国中尉、悪徳
- 董斉盛:董家水寨の跡取り、先代はいい人だったらしいが…
- 王麻子:倭寇、厳世蕃の手駒、本名 羅文龍
- 石新:龍胆村族長の息子、生き残り藍青玄の弟子になる
- 呉守緒:知府
- 元明大師:嘉靖帝に妙薬を献上
- 二胖:元明大師の弟子
- 三痩:元明大師の弟子
- 于大勇:将軍、軍事馬鹿
- 祁衛綱:参謀、鬼嫁持ち
- 祁夫人:賢く強く今夏の力になってくれる、杭州を守る武人として活躍
- 顔紹瓊:厳家の駒
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第22話 あらすじ「百毒をもって猛毒を制す」
陸繹を助けてもらうため、今夏は林菱(りんりょう)の下でかいがいしく働くが、陸繹の容体はますます悪化していく。必死で命乞いをする今夏に、林菱は恐ろしい解毒法を告げる。血清があれば解毒は可能だが、血清を作るためには今夏が猛毒を持つ蛇に噛まれる必要があり、しかも、今夏の毒を解毒できる保証はないという。自分の命を失ってもいいかと脅す林菱を前に、今夏の心は激しく揺れるが、ついに覚悟を決めて毒蛇の前に手を差し出した。
ネタバレ
楓林坳。
今夏は陸繹を助けてもらうため、林菱の薬草取りに同行。
そこで蛇を見つけて大騒ぎする。
林菱は呆れて「毒を持っているけど噛まないわ」と教えた。
毒蛇は林菱の作る薬の匂いにつられて楓林坳に集まってくるようだ。
今夏は林菱を眺め「きれいな人、なぜ1人で楓林坳に隠れ住んでいるの?」と不思議に思う。
その後も今夏は林菱の先回りをしてあれこれお手伝い。
次は、水くみをお願いされ川へ。
しかし何度くんでも「きれいな水を」とやり直しを命じられる。
一度冷静になった今夏は、湧き出したばかりのきれいな水を見つけた。
それを少しずつすくい持ち帰るとお許しが出る。
林菱の言葉の意味を理解して喜ぶ今夏。
そんな今夏を見て林菱は「諦めない性格が誰かに似ているわね」と微笑んだ。
厳世蕃の船。
翟蘭葉は厳世蕃のために琵琶を奏でる。
そしていつものように「一緒に都へ」とお願いした。
厳世蕃は「数日都に戻るので留守を守って欲しい」と話を逸らす。
楓林坳。
陸繹の容態は悪化するばかり。
診察した林菱は「棺まであと一歩」と話す。
今夏は動揺しっぱなしだ。
林菱は「蛇を捕まえてきて」と頼み、今夏を陸繹のそばから離した。
その間に陸繹の胸元を探ると飛魚の図案が出てくる。
林菱は陸繹が錦衣衛に属していると知った。
川辺。
その頃、楊岳・上官曦・謝霄は今夏の残した目印を頼りに川辺にたどり着く。
そこで陸大堅を見つけた。
陸大堅は「神医に会って治療を進めている、ここで待て」となだめる。
しかし楊岳と謝霄は「顔を見るまで安心できない!」と無理やり案内させることに。
楓林坳。
今夏が蛇を捕まえて戻ってきた。
林菱はその蛇に陸繹の傷口をなめさせ、毒のことを調べる。
そして「かなりの猛毒」と教えた。
解毒するには解毒血清を作るしかない。
その方法は「生きた人間の血に百毒を加えると血中に解毒作用を持つ血清ができる、それを加えた薬を3日飲めば解毒できる」というもの。
林菱は庭に降りて金環小蛇を見せる。
それは最強の毒を持つという小さな蛇だ。
「噛まれてもすぐに反応しないが徐々に体が麻痺して全身に広がり、最期は呼吸も歩行も困難になる」
陸繹が助かる代わりに自分が死ぬかも知れない。
今夏は思い悩む。
「探すべき家族もいるし、好きな人にも巡り会えてない、このまま死ぬの??」
思い悩む今夏を見て林菱は「銃を頭に向けた時は勇敢だったじゃない」と聞いた。
今夏は「本当に撃つ気はなかった」と演技だったことを明かす。
今夏は陸繹に出会ってからのこと、何度も命を救われてきたことを思い返した。
林菱も治療に全力を尽くすはず…今夏は覚悟を決めた。
小さな蛇に手首を差し出し噛ませる。
蛇に噛まれた今夏は泣き出してしまった。
「怖かったんですもの〜(;O;)」
その時、林菱は楓林に火がついた事に気づく。
蛇が邪魔で先に進めず、謝霄が落ち葉に火をつけたのだ。
林菱は急いで煙の見える方向へ。
現場では楊岳と上官曦が火を消し止めていた。
謝霄は悪びれることなく「火を放った、人を探しているので会わせてくれれば責任を取る!」と話す。
その時、林菱は木の陰に隠れている陸大堅を見つけた。
陸大堅は「ずっと会いたいと思いつつ、勇気がなかった…」と謝罪する。
林菱の家。
林菱は陸大堅がこの場所を教えたこと、陸繹の毒を作ったのも陸大堅であることを知って怒ってしまった。
かつて2人が医療を学ぶ仲間だった時のこと。
陸大堅は毒を作り、林菱は解毒を学んでいた。
そして陸大堅の作る毒はいつも林菱に解毒されていた。
陸大堅は「解毒できない毒を作れたら願いを聞いて欲しい」と頼んだ。
そのために藍玉簪の毒を作り、林菱に求婚しようとしていたのだ。
だがその途中で毛海峰にさらわれ願いは叶わなかった。
林菱は陸大堅に血清の話をする。
陸大堅は驚き「数年会わないうちに残酷に」と嘆いた。
林菱にはその昔、錦衣衛に家族を殺された恨みがある。
陸大堅が問い詰めると、林菱は「やるからには全力を尽くす、でも助かるかどうかは運次第」と答えた。
翌日、今夏は毒の症状で苦しみ始める。
林菱は「3日後、症状が好転したら解毒する」と教えた。
さっそく今夏後を混ぜた薬を作り陸繹に飲ませる。
しかし口を開けない。
そばで見ていた陸大堅は「口移しで飲ませろ」と言い出した。
感想:人間臭くて好き
いつものヒロインなら「私の命で彼が助かるなら」って即断してる話ですよこれ。
でも今夏は人間らしく思い悩むんだなあ。とてもいい、とても好き。そうだよね思い悩まないわけないよね。
ヒロインと相手役なので必ず助かることがわかってみているわけで、そのあたりのハラハラ具合がないのは残念ですわ。
それにしても「好きな人にも巡り会えてない」って今夏ちゃん陸繹好きなんじゃないの?
「好きってなあに(´・×・`)」ってこと?やだー!
第23話 あらすじ「喜びと悲しみ」
今夏の血を加えた薬で陸繹は意識を取り戻した。命を取り留めたことを喜ぶ今夏だが、悪くなっていく自分の体調に複雑な思いを抱く。今夏の血液の流れが人よりも速いため、百毒の作用が現れるのが早かった。陸繹の治療にはまだ今夏の血が必要だが、治療が終わってから解毒するのでは、今夏は助かりそうにない。何とか今夏を助けようと、林菱や大堅が文献をあたって解毒法を探す中、死を覚悟した今夏は遺書を残して姿を消し…。
ネタバレ
楓林坳。
陸大堅は今夏に「口移しで飲ませろ」と言う。
「おじさんが…(;´Д`)?」
「お前だよ(;・∀・)!」
気を利かせた陸大堅がでていくと、今夏は仕方なく口に薬を含んで飲ませた。
苦しんでいる陸繹を見て放っておけなかったのだ。
その様子を林菱が目撃。
今夏はうまく薬を飲ませることが出来たが、唇を噛まれてしまった。
林菱は今夏の陸繹を思う心に突き動かされる。
しかし、林菱の予想よりも今夏の毒の作用は早まっていた。
このままでは陸繹が助かっても今夏を救えないかも知れない。
今夏は毒の作用で震えが止まらなくなってしまった。
そこへ上官曦が食事を運んでくる。
今夏は悟られないよう必死に震える手を抑え込んだ。
上官曦は「楊岳と仲が良くて羨ましい」と話す。
「苦楽を共にした親友ですから」
「恋心はないの?」
「兄妹も同然です、お互いそんな関係はありえないと思っている」
上官曦は2人の関係性にどこか安心した様子。
翌朝、陸繹が目を覚ました。
側では今夏が手を握って眠っている。
陸大堅がやってきて今夏も目を覚ました。
「目を覚ませば大丈夫」と喜ぶ今夏たち。
今夏は「私と違って…」と呟いた。
陸繹は聞き逃さず「何が違う?」と聞き返す。
陸大堅は2人の間に入ってごまかした。
厳府。
厳世蕃が都に戻った。
厳風は直近の出来事を報告。
「浙直総督の欠員は廖聞華の一存で呉守緒に決定
戸部が東南での塩政に問題が生じたとして、大臣の派遣を要請している
清明上河図は表装師が絵に問題があるので話がしたいと言っている」
楓林坳。
楊岳は今夏のためにナツメや血を補う生薬を入れた粥を作る。
今夏はその優しさに涙をこらえた。
しかし「死ぬかも知れない」とは言えない。
林菱のもとへ向かった今夏はとうとう血を吐いてしまった。
林菱は「秘密は守る」と約束してくれる。
そして血で汚れた着物の代わりに、何年も来ていない衣を貸した。
それは美しく高価な着物だった。
今夏は「やさしい、本当の家族みたい」と林菱に甘える。
「口がうまいんだから」
林菱は今夏に卵で髪を洗わせ、きれいに結い上げてくれた。
その姿を見た林菱は「知人にそっくり」とある女性のことを思い出す。
今夏は率直に「もうすぐ死ぬんですか?」と聞いた。
林菱は「毒の回りが思った以上に早い、時間がない」と隠さず教える。
ショックを受ける今夏は「誰だっていつか死ぬんです、少し早いだけ」と悲しみを堪えながら笑った。
林菱はそんな今夏をみて「素直で愛される娘、けして逝かせない」と決意する。
1人になった今夏は「陸殿を救うために命を捨てるなんて大馬鹿」と後悔していた。
そして今すぐ解毒してもらうべきと考えながらも、陸繹の薬を作る。
陸繹は女らしい衣を着た今夏を見て満更でもなさそうだ。
「女らしく見えるぞ」
「…もし私がいなくなったら悲しいですか?」
「なにか隠し事を?……多分悲しいと思う」
陸繹は様子のおかしい今夏を見て胸騒ぎを覚えた。
裏庭。
今夏は1人で毒の作用に苦しんでいる。
そこへ謝霄がやってきた。
「人は死んだらどこに行くと思う?」
謝霄は「悪人は罰を受け、普通なら生まれ変わる」と答える。
「来世があるなら何になりたい?」
謝霄は水や風になりたいと答えた。
今夏は「いい星の下に生まれたい…」と自分の生まれを呪った。
1人になった今夏は「もし来世がなかったら…?」と涙を流す。
その頃、林菱は師匠の残した書物を必死に調べていた。
「血の流れが人より早い、助けられそうにない」
話を聞いた陸大堅も一緒に書物を探す。
その夜、今夏は居合わせた人々に手紙を書いた。
「陸殿、楊岳、謝霄、おじさん、林おばさん、それに上官さん、だまって去ることをお許しください
私は死にます
明日はもうこの世にいないでしょう
潔さが自慢の私ですから、涙の別れには耐えられません
楊岳、師匠によろしくね
来世があるならまた師匠の弟子になるわ
それからあなたに頼みがある、厠近くの石の下に埋めた虎の子を母さんに渡して、代わりに謝ってね
親不孝でごめんなさいと
みんなは長生きして」
その手紙はすぐに謝霄たちの手に。
林菱は隠し通せず「百毒を体に入れた」と話す。
起き上がれるようになった陸繹もその手紙を受け取った。
「衝突もありましたが、色々なことを学びました
助けていただいて感謝しています
でも私に感謝は無用です
感謝より銀子のほうがありがたいので、どうか命を助けた功に報いて母に弔慰金を渡してください
どうかいつまでもお元気で」
謝霄は取り乱して怒鳴り散らす。
上官曦は「探すのが先」と謝霄をなだめた。
廃屋。
その頃、死に場所を探していた今夏は廃屋にたどり着く。
「なんて寂しい最期かしら、納得行かないわ」
感想:今夏の両親
今夏は林おばさんの親族なの?
林おばさんが思い浮かべた女性が誰かわからないけど、たぶん今夏のお母さん?
今夏の生家は何かしらの罪で錦衣衛に皆殺しにされた?
その当時、陸廷が指揮していた錦衣衛で楊程万も働いていたから、そのときに今夏を助けて袁今夏と名前を変えさせ養子に出し遠からず見守ってきた?ってこと?
じゃあ今夏はやっぱりどこかの令嬢なんだね。
だから陸繹と子供の頃に出会ってる可能性ありと(´・×・`)
全部想像です!
第24話 あらすじ「腕輪の奇跡」
死に場所を探してさすらう今夏は廃屋を見つけた。涙の別れは性分に合わないと黙って皆のもとを去った今夏だが、1人寂しく死んでいくことに思わず涙する。残された遺書を見て今夏を捜しに出た陸繹は、廃屋の中にいる今夏を見つけ出した。自分が死んだあとのことをくれぐれも頼む今夏。陸繹は母の形見の腕輪を贈って逝くなと励まし、林菱らのもとに連れ帰る。しかし残された解毒法は、瀕死の今夏にはあまりにも危険な方法だった。
ネタバレ
廃屋。
今夏は1人寂しい最期を迎えている。
「寒い…眠くなってきた…」
今夏は幼い頃、母に抱かれて母の歌う歌を聞いている光景を思い出した。
場面は変わり、幼い今夏はまつりで賑わう街に一人ぼっち。
母とはぐれて泣いている。
そこへ陸繹が現れた。
今夏は陸繹を見て「看取ってくれるなら本望です…」と力なく言う。
そして「文に書いた約束を」と切り出した。
陸繹は「まっぴらごめんだ!
誰がお前の命と引換えに助けてくれと言った」と叱咤した。
「自分を責めないで、後悔はないんです」
陸繹は涙を浮かべながら母の形見の腕輪を今夏に渡す。
「これは私の命も同然、一つしかない形見をお前に贈る、だから逝ってはならぬ」
「失いたくないのは腕輪?それとも私?」
陸繹は意識を失った今夏を連れて帰った。
楓林坳。
今夏が目を覚ます。
「みんないる、寂しくないわ」
そう呟いて血を吐いた。
林菱は陸繹を呼び「奇跡でも起きなければ今夏は回復しない」と話した。
最後の手段は「毒を持って毒を制す」という古い処方だけ。
陸繹は林菱の作った薬を今夏に飲ませる。
その途端、今夏は寒気に震え始めた。
「助かるかどうかは運次第よ…」
林菱はそれだけ言って外へ。
謝霄たちも話を聞こうと後を追った。
今夏と2人きりになった陸繹は「神仏など信じない、だが今日だけは力を貸して欲しい」とつぶやく。
そして額に口づけた。
荒れる謝霄、呆然とする楊岳。
陸大堅に助言された上官曦は楊岳に寄り添った。
「辛いに決まっている、慰めは無駄よね、生きている限り希望はあるわ」
皇宮。
嘉靖帝は体調を崩している。
侍医を拒み、元明大師に作らせた薬を飲んだ。
その直後、苦しみ始めて意識を失う。
その知らせはすぐに陸廷のもとに。
陸廷は「錦衣衛で護衛を」と動き出す。
楓林坳。
翌朝、今夏が目を覚ました。
奇跡が起きたのだ。
林菱は「もう大丈夫」と微笑み薬を作りに行った。
楊岳は「何が食べたい」と聞く。
肉が食べたい聞くと、今度は謝霄が「捕まえてくる」と乗り気に。
今夏が助かり人々の顔に笑顔が戻った。
今夏は「腕輪のおかげです」と陸繹にいう。
「でも弔慰金がもらえたのにな…」
「命が大事だ!そんなに言うなら俸禄を倍にしてやる」
陸繹は感情を押さえて部屋を出ていった。
皇宮。
嘉靖帝が倒れたと知らせを受けた朝臣が集まる。
嘉靖帝は事件について考えがあると話し、元明大師を推薦した徐敬には禁足を命じた。
そして陸廷に調査を任せることにする。
楓林坳。
毛海峰の配下が様子を探る。
謝霄は「今度何かあれば許さない」と陸繹に食って掛かった。
陸繹は「それが言えるのは今夏だけ」と相手にしない。
謝霄は「元気になったら連れて帰る、お前には任せておけない」と強引に決める。
毛海峰は陸繹が解毒された報告を受ける。
その報告から解毒の達人がいると知り、手に入れようと考え始めた。
楓林坳。
今夏は回復し起き上がれるようになった。
祝いの席で陸繹と謝霄は今夏の隣の席を争う。
謝霄のそんな態度を見ていられなくなった上官曦は、料理をしている楊岳のもとへ。
楊岳は手間のかかる潤餅を作っていた。
故郷の味が食べたいだろうと気を利かせたのだ。
林菱の故郷は飲んでいるお茶「安渓の鉄観音」からすると福建だ。
上官曦はその心配りを知り「細やかなのね」と褒めた。
林菱はその宴を「別れの宴」 にするという。
今夏は「都に遊びに来てください」と甘えた。
林菱は潤餅に興味を示す。
楊岳は「父の好物」と説明し、六扇門の楊程万だと教える。
林菱は同じ音の人物を知っているが、文字が違うため別人だと判断した。
別れの宴で、謝霄は陸繹に敵意むき出しだ。
上官曦はその状況が複雑で、席を立ってしまう。
林菱はすべてを察して「驚いた、ここまで鈍感な人間がいるなんて」と呆れた。
楓林。
逃げ出した上官曦は楓の樹に八つ当たり。
そこへ楊岳が来て止めた。
「お世話になったので、姓は違えど謝家の人間だと思っていた
謝霄が継がないなら私が背負えばいいと…夫は謝霄と決めていた」
楊岳は「気持ちを伝えては?」と提案。
上官曦は「惨めになるだけよ」と答える。
そんな上官曦に楊岳は「自分に厳しすぎる、普通の娘のようにわがままを言えばいい」と勧めた。
「そうしたいけど出来ないの
わがままを言えば嫌われ失望されそうで怖い
普通の娘には家族に愛され育った自信があるからわがままになれる
私には生涯手に入らないものよ」
そう言って泣いてしまった。
楊岳は「言い過ぎた、俺のことを殺したくなってるか?」と怯えながら聞く。
その様子を見て上官曦は笑ってしまう。
「自分を低く見すぎている、自身を持つべき」
感想:確信のないことを言わない
よい…よいな…しみじみ良いドラマ…
今夏が死にそうなときも誰一人確信のない「助かる」を口にしなかったのがとても響いた。
きっと大丈夫きっと助かるって言われても、目の前で死にかけてるのにそんな言葉は何も産まないんだよね。
いやーいいわ、すごくいい。
たぶん、脚本書いた人が登場人物の設定を練り込んでるからここまで味わい深い物語になるんだと思う。設定資料見てみたいな。
良くないんだけど、やっぱり勢いだけのチープドラマと比べちゃうwww