【花様衛士・全55話】28・29・30話のあらすじとネタバレと感想|記憶をなくした閻魔

こんにちわ(*ˊᵕˋ)みるこ(@miiirumu)です!

この記事では「花様衛士〜ロイヤル・ミッション〜」について、

全55話のネタバレ一覧・あらすじ全話・管理人の感想を最終話まで掲載していきます。

バッキバキにネタバレしながら感想を書き散らしているのでご注意ください。

【全55話】「花様衛士〜ロイヤル・ミッション〜」あらすじ・ネタバレ・感想

「花様衛士」ネタバレ一覧はここから( ˘ω˘ )

「花様衛士」登場人物一覧

  • 袁今夏:ヒロイン、幼い頃に両親とはぐれ袁陳氏の養子として育てられる、六扇門の名捕吏として大活躍
  • 陸繹:錦衣衛指揮使 陸廷の息子、同じく錦衣衛として皇帝に仕えている、幼い頃に母を亡くし父との関係がこじれた
  • 楊岳:楊程万の息子、料理人になりたかったが言い出せず捕吏になる、今夏を妹のように大切にしている
  • 楊程万:楊岳の父、今夏と楊岳の上司でもある
  • 謝霄:水運業の元締め 烏安幇の跡取り息子、しかし婚姻を嫌がって家を飛び出し義侠として各地を転々としていた、今夏の幼馴染
  • 上官曦:朱雀堂 堂主、謝霄の婚約者、謝霄のために烏安幇を支えている
  • 林菱:林家の娘、楓林坳で隠居生活をしている
  • 林荷:林菱の姉、夏長青に嫁ぐがすでに亡くなっている
  • 陸大堅:陸繹の遠い親戚、林菱の兄弟子、共に薬王谷で医術を学ぶ
  • 藍青玄:道士、師は元明大師、金儲けのため龍胆村へ行き陸繹たちと出会う
  • 翟蘭葉:元役者、痩馬として金持ちに買われていた、厳世蕃に魅了され付き従う
  • 岑福:陸繹の部下、陸繹命で今夏と揉めるが和解し仲良くなる
  • 袁陳氏:今夏の養母、今夏と同じように家族をなくしている
  • 淳于敏:陸繹の母の兄の娘、両親は跡取り息子である弟を溺愛、愛されていないわけではないが差を感じている
  • 厳嵩:現在の首輔、前首輔の夏然を陥れ死罪に、裘丞・沈煉・楊其政らも排除し大きな権力を手に入れた
  • 厳世蕃:厳嵩の息子、今回の悪の親玉
  • 嘉靖帝:おじいちゃん、健康大好き、奸臣きらい
  • 陸廷:陸繹の父、錦衣衛指揮使
  • 曹昆:兵部朗中、曹霊児の父
  • 汪直:倭寇の頭領
  • 夏然:夏府の長、陥れられ死罪に、息子は夏長青
  • 夏長青:夏然の息子、父が陥れられ犠牲になる
  • 裘丞:将軍
  • 李旦:食客、曹昆の娘 曹霊児と駆け落ちするが今夏に捕まる
  • 曹霊児:曹昆の娘、物分りのいい子
  • 許朗:尚書、厳世蕃の手駒
  • 楊黙:将軍、厳家とは対立
  • 黄郁:薊遼総督、厳家派閥、偽の絵を献上したことで自分の首を絞める
  • 沙脩竹:旗牌官、その正体は貧民のために金持ちから金品を奪う義侠、謝霄に兄貴と慕われている
  • 王方興:鎮国中尉 朱観煊の部下、祝儀箱を届けるため船に乗る
  • 徐敬:大臣、陸繹に力を貸す
  • 李芳:嘉靖帝の太監
  • 廖聞華:厳嵩の娘婿、能力はなくコネで役人をやっている
  • 厳風:厳世蕃の手駒、性格はめちゃくちゃ悪いが能力はない
  • 謝百里:烏安幇幇主、謝霄の父
  • 周顕已:工部 都水清吏司、翟蘭葉に惚れている
  • 雲遮月:役者、10年前の事件で犠牲になる
  • 霧隠花:役者、現在は春喜座を買い取り座長をしている
  • 朱観煊:鎮国中尉、悪徳
  • 董斉盛:董家水寨の跡取り、先代はいい人だったらしいが…
  • 王麻子:倭寇、厳世蕃の手駒、本名 羅文龍
  • 石新:龍胆村族長の息子、生き残り藍青玄の弟子になる
  • 呉守緒:知府
  • 元明大師:嘉靖帝に妙薬を献上
  • 二胖:元明大師の弟子
  • 三痩:元明大師の弟子
  • 于大勇:将軍、軍事馬鹿
  • 祁衛綱:参謀、鬼嫁持ち
  • 祁夫人:賢く強く今夏の力になってくれる、杭州を守る武人として活躍
  • 顔紹瓊:厳家の駒

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第28話 あらすじ「添い寝の夢」

記憶を失い15歳の頃の言動をし始めた陸繹は僅かな間に、さらに13歳にまで退行し、今夏に腕輪を渡したことも忘れてしまった。錦衣衛としての役目も忘れた陸繹に捜査は中断してしまう。二胖と石新を殺した可能性があるのは大師と青玄、それに三痩と見た今夏らは、それぞれに探りを入れるが怪しい点は見つからない。そうこうするうち、陸繹は自分を8歳だと言いだし、今夏の寝室に入り込んで一緒に寝てくれと要求して…。

ネタバレ

13年前。

厳世蕃は林菱を罠にはめ、手篭めにしようとする。

林菱は応じるふりをして油断させた。

そして、かんざしで厳世蕃の右目をついた。

逃げ出した林菱を捕らえるため、厳世蕃は侍衛を呼ぶ。

そこへもうひとり黒尽くめの男が現れた。

男は林菱を連れて逃げる。

「殺してやる、林家の仇を討つわ!」

厳府。

厳世蕃は過去のことを思い出して笑う。

厳風に「林菱を連れてまいれ、生きたまま決して傷つけるな」と命じた。

「今度こそ永遠に私の下に置いてみせる…離さないぞ…ふふ…」

丹青閣。

今夏は陸繹に薬を届ける。

すると陸繹は「新入りの侍女か?」と今夏に聞いた。

「今おいくつですか?!??」

「13歳だ(‘∵`)」

「それはありえないでしょ!?この手が13歳の手ですか?」

その時、陸繹は今夏の腕輪に気づいて「返せ」と言い出す。

「薬を飲めば返します」

陸繹は腕輪を渡したことも忘れているようだ。

今夏は流石にショックを受ける。

そこへ謝霄がやってきた。

謝霄は陸繹を剣の稽古に連れ出す。

稽古をしていると元明大師が現れる。

今夏は陸繹が更に退行してしまったことを教えた。

すると元明大師は体にいい薬と言って丸薬を差し出す。

今夏はそれを陸繹に飲ませた。

元明大師は陸繹が記憶を失ったので丹薬を作る時間稼ぎが出来たと喜んでいる。

川辺。

今夏、謝霄、林菱、陸大堅が集合。

4人は内部の犯行と見て捜査を続けることに。

林菱と陸大堅が元明大師を探り、今夏は藍青玄、謝霄は三痩を見張ることにした。

林菱は元明大師を部屋から連れ出す。

その間に陸大堅が侵入し、部屋の中を漁った。

埠頭。

上官曦は今日もお仕事。

男たちが荷車から荷を下ろしてる。

その時、荷が傾き上官曦めがけて落ちてきた。

そこへ楊岳が現れ、上官曦をかばう。

何かあったらと引き返してきたらしい。

河原。

楊岳は「心配で仕方ない」と本心を告げた。

しかし上官曦は受け入れない。

「あの夜のことはでまかせよ、すべて忘れて

生涯1人でも烏安幇を守る

私なんて守る必要もない…私にそんな価値はない…」

楊岳は上官曦が謝霄への想いを手放せないと理解している。

立ち去る上官曦を見送りながら「二度と煩わせず、影で支える」と誓った。

丹青閣。

今夏が藍青玄の様子を見に来る。

藍青玄は石新の写経を見て落ち込んでいた。

「兄弟子たちはたくさん弟子を取っていたが私は縁に恵まれなかった、石新が最初の弟子」

藍青玄はもう弟子は取らないという。

4人は再び集合。

誰も怪しい点を見つけられなかった。

そこへ陸繹がやってきた。

陸大堅は陸繹の様子を見て「治るどころか悪化してるぞ!?」と林菱に聞く。

すると謝霄が銅鑼を持ってきた。

叩きながら陸繹を追い回し「これでもとに戻るぞ^^」と楽しそうだ。

嫌がっていた陸繹は今夏にすがり「お姉さん」と呼んだ。

「今、いくつ!?」

「8歳だよ^^」

どうやら銅鑼のせいでさらに退行してしまったようだ。

「お姉さん怖い人達だね(‘∵`)」

その夜は雷雨となった。

陸繹(8歳)は雷に怯え今夏の部屋へ。

「雷が怖いんだ(´;︵;`)」

今夏は「雷様のおならよ」と教えた。

すると陸繹は「お姉さんと寝る、雷の日は母上と寝てたんだ」と布団に潜り込む。

今夏は葛藤しながらも一緒にいることにした。

陸繹は今夏の手を握って眠る。

今夏は眠れず、寝顔を眺めるうちに妄想を始めた。

それは陸繹に襲いかかる妄想…

今夏は我に返って眠る。

翌朝、謝霄が起こしに来る。

謝霄は今夏の布団から出てきた陸繹に驚き声も出ない。

「お姉さん、昨日はすごい いびきに歯ぎしり…寝言も言ってたよ」

「わー!!!」

陸繹の部屋。

今夏は事情を説明。

しかし謝霄は納得せず「不埒な考えで芝居をしているのでは…」と疑う。

陸繹は床に落ちていた白の碁石を見て記憶が蘇った。

謝霄と今夏が話をしている間に部屋を出ていく。

元明大師の部屋。

陸繹は元明大師の部屋で隠し部屋を見つけた。

そこには薬草や奇妙な色の液体がある。

そこへ元明大師が現れた。

陸繹は8歳のふりをして難を逃れる。

隠し部屋から出ると、そこへ今夏が探しに来た。

今夏が陸繹を連れ帰ると、元明大師はすぐに部屋を確認。

陸繹の見た隠し部屋のさらに奥に、不老神丹を作る錬丹炉があった。

陸繹の部屋。

今夏は陸繹連れ帰り、記憶が戻ったとも知らずお説教。

「怪我してないわね!?」

お尻をパァン!

「何で突然消えたの心配させて!」

頬をひねりぃ!

「出歩いちゃだめっいうことを聞くのよ!ん?」

「随分態度が大きくなったな」

(‘∵`)エ…

一瞬戸惑った今夏はすぐに治ったことを喜ぶ。

陸繹は治ったことを伏せて元明大師を探ることに。

「8歳の陸殿はお利口でした^^可愛かった〜」

「なにか言ったか」

感想:ギャグ回

ギャグ回きた、平穏だ。

お芝居なんじゃないの?と半信半疑で見てたんだけど、ガチでしたわ。とすると、そのあとの8歳のふり演技がうますぎるわけだが。

それにしても石新ほんとに死んじゃったの?生き血を絞るために元明大師に監禁されてるとかじゃないの?

ほんとに死んでたらこのギャグ回挟まないだろうし…いやでも…不安になってきた。

あ!上官曦はいい加減にしてほしいです。

楊岳の心を奪っておいて!童貞の初恋をかえしてよ!

第29話 あらすじ「不老不死の丹薬」

林菱と大堅は殺しの現場で、薬王谷(やくおうこく)の薬学書にある延年益寿丸(えんねんえきじゅがん)を作る際にも使われる、体を腐食させる毒薬を見つけた。大師が丹薬の処方箋を持っていると青玄から聞いた2人は、大師が持つ処方箋は薬王谷から持ち出された薬学書の一部かもしれないと考える。記憶を取り戻した陸繹は大師を警戒させないため、今夏と岑福(しんふく)以外には回復を伏せ、黒装束に身を包んで大師の隠し部屋へ。しかし、そこにはもう1人の黒装束の男が…。

ネタバレ

陸繹の部屋。

陸繹は記憶を失う前に元明大師が犯行を供述したと今夏に教える。

そこへ謝霄たちがやってきた。

陸繹は8歳の演技を始める。

謝霄は陸繹の口を掴み、無理やり薬を飲ませた。

今夏は「怖いもの知らず〜」と笑っている。

陸繹は薬をわざと吹き出して、謝霄の顔面にぶっかけた。

「お姉さん、拭いて〜(‘∵`)」

様子を見に来た藍青玄は「このままで護送などできるのか?」と話す。

林菱は石新の遺体の側に毒があったことを思い出した。

それは人体を溶かし延年益寿丸の成分も作り出す毒。

延年益寿丸は不老長寿の薬と言われている。

しかし、そんなものはこの世にない。

長期的に飲めば寿命を延ばせるだけの代物だ。

話を聞いていた藍青玄は師匠 元明大師が「処方箋を入手した」と話していたことを教える。

庭。

謝霄は「俺と剣で遊ぼう」と陸繹を連れ出した。

謝霄は剣の先で水を入れた桶を持ち上げてみせる。

「謝兄さんすごく上手だね」

陸繹は芝居をしながら、その桶に小石をあてて謝霄に水をかぶらせた。

その頃、林菱と陸大堅は元明大師の部屋で見つけた処方箋を確認している。

それは2人が学んだ薬王谷の薬学書の一部だ。

2人は元明大師と関係があると睨む。

陸繹の部屋。

今夏は陸繹のもとへ。

陸繹は着替えを手伝わせる。

そこで陸繹は自分の腕に腕輪がついていることに気づいた。

今夏は素直に「返せと言われたので…」と話した。

すると陸繹は「私の許可無く外すな」ともう一度今夏の腕にそれをはめる。

陸繹は「岑福に回復したと伝え、元明大師を見張れ」と命じた。

廟。

今夏は座禅を組む元明大師を見張る。

隠し部屋。

その間に陸繹は隠し部屋に侵入。

さらに奥の隠し部屋を見つけた。

そこへ黒尽くめの男が現れる。

その正体は陸大堅だった。

林菱と陸大堅の部屋。

陸繹は2人に治ったことを明かす。

そしてすべてが元明大師の仕業だと話した。

陸大堅は大師を探っていた理由が「薬王谷で失われた不老長寿の丹薬 長生丸の処方箋を持っている」と情報を得たためだと教える。

陸繹は二胖が殺されたのも処方箋を盗もうとしたからではないかと考えた。

そこへ今夏と藍青玄と謝霄が。

謝霄は陸繹に騙されていたと知って怒る。

烏安幇。

上官曦は楊岳からの文を見つめ「なぜ思いを貫けるのか…」と思案していた。

「ねえ謝霄、私は疲れた…」

丹青閣。

岑福が元明の情報を陸繹に知らせる。

「元明は錬丹の出来る流れ者、丹薬の献上は丹青閣の主管になってすぐ始まった」

どうやら首謀者が背後にいるようだ。

錬丹中は見学を許されず、部屋の場所も秘密らしい。

陸繹は明日連行する事を決める。

翌朝、三痩が部屋から忽然と姿を消した。

タンス中は空っぽで、枕のしたには灰色の粉末が入ったつつみが置かれている。

錬丹部屋。

三痩をさらったのは元明大師だった。

秘密を知ったので始末しようとしている。

そこへ陸繹たちが駆けつけ元明大師を捕まえた。

林菱と陸大堅が部屋にあった処方箋を確認する。

それは薬王谷が100年前に失った処方箋だった。

三痩は「師匠は口封じのために二胖を殺した」と罪を暴露する。

すぐに話さなかったのは証拠もなく信じてもらえないと思ったから。

訴えていれば石新は死ななかったと後悔を語った。

藍青玄は恩人の裏切りに取り乱す。

元明大師は「三痩の話は真実、石新が話さないよう始末した」と犯行を認める。

しかし、嘉靖帝の丹薬については絶対にありえないと否定した。

「陛下が不老不死をお求めだ、完成すれば権力を得られるんだ」

藍青玄は自分が石新を丹青閣へ連れてきたせいだと取り乱した。

そして自害しようする。

陸繹が止めて気絶させた。

林菱は丹薬を確認し、不老不死の薬ではないと言う。

陸繹は「処方箋の出所と、丹薬に触ったものがいないか」と問い詰めた。

元明大師は「三痩が触った」と答える。

三痩の枕の下にあったのは毒を含んだ天南星の粉。

三痩は「毒だと知らなかった、1ヶ月前ある人が大金をくれて、それを錬丹炉に入れろと言われた」と犯行を認めた。

陸繹は三痩の話を聞いて人相書きを作らせることに。

元明大師は陸繹に潰された丸薬を広い飲み込む。

そして、血を吐いて死んだ。

林。

厳風は翟蘭葉と合流。

「林菱を連れて都に戻れ」という厳世蕃の命令を伝えた。

丹青閣。

矢が放たれ三痩が死んでしまう。

曹昆が何者かに殺された時と同じだ。

陸繹は毒性の低い天南星をわざわざ使うということは、暗殺が目的ではないと推測。

「事件をきっかけに、寵愛を得るものと失うものがいる」と話した。

杭州。

陸繹は都に戻らず毛海峰と翟蘭葉のことを調べるという。

今夏はもちろん「一緒に行きます」と同行した。

その頃、楊岳は烏安幇を出た上官曦の後をつけている。

上官曦は尾行に気づき石をぶつけた。

感想:一件落着

石新…ごめんよほんとに死んでたんだね…南無三…いやまって…道教だから…?

しかし体が腐って解ける毒って。

じゃああの映せなかった部分には腐って溶けたぶつがあったってことか。藍青玄はトラウマじゃんね。

藍青玄の嘆き方を見るに、トラウマと敵討ちはどこかで成し遂げられるのかな。

このドラマはちょっぴり出てきた脇役でも普通にメイン昇格したりするので気が抜けませんね。

翟蘭葉とか藍青玄とか、いつものドラマなら即刻退場してる。それだけ巧いこと作り込んであるってことなんだなこれ。

うーん、面白い。

林菱に執着する厳世蕃のことも気になるし、翟蘭葉の本心も気になるし、今夏と陸繹は微笑ましいし、楊岳はストーカーになってるし面白すぎない?

あとあれ、上官曦はあれだけ謝霄を思ってるんだから、今夏を憎んだっていいのに、その方向には行かないあたり嫌いになれないわ。

第30話 あらすじ「男装の英雄」

丹青閣の一件はひとまず解決した。青玄は丹青閣の名誉を回復するためにも、陸繹が厳家を倒すための駒になると申し出る。揚州に戻る大堅と林菱に別れを告げ、陸繹らは毛海峰と蘭葉の関係を探るため杭(こう)州に向かった。陸繹は役人の素性を隠すために良家の子息を装い、今夏も男装して杭州の街を散策する。不埒な男たちに絡まれている美少女を見かけた今夏は、すぐに駆け寄って少女を助け出すが、偶然にも少女は陸繹の従妹の淳于敏(じゅんうびん)だった。

ネタバレ

林。

上官曦は1人で謝霄を迎えに行く。

その後ろから楊岳がこっそり追跡。

すぐにバレて叱られた。

楊岳は「今夏を迎えに行くんだ」と必死にアピール。

上官曦が何も言わず行ってしまったので、楊岳もついていく。

丹青閣。

藍青玄は池で釣りをしている。

そこへ陸繹がやってきた。

藍青玄は道家の立場を利用し、事件の黒幕だった厳家を追い詰めるという決意を告げた。

しかし陸繹は「足を踏み入れるな」と忠告。

「悪評を買った丹青閣の名誉を回復させる、私の屍を踏んで前に進んでくれ」

藍青玄は厳家打倒のため身を投げ出す覚悟だ。

嘉靖帝は厳家を信頼しきっている。

しかし道家に対する信頼はそれ以上だ。

藍青玄は嘉靖帝の信頼を獲得し、皇宮で情報を探ると申し出た。

「親もなく守るものもない、命を失っても惜しくない

世界を正常に戻したいんだ」

皇宮。

陸廷は「元明大師の弟子が密かに毒を混入した」と報告。

事件の解決を受け嘉靖帝は徐敬の禁足を解く。

その場にいた厳嵩は丹薬の毒味を申し出て信頼をさらに強めた。

丹青閣。

今夏と陸繹は杭州へ向け旅立つ。

話を聞いた謝霄もついてくると言って聞かない。

林菱と陸大堅は揚州へ戻ることになった。

今夏は藍青玄に別れを告げる。

すると藍青玄は「幸せは自分の手で掴むものだぞ」と恋を後押し。

しかし恋心を自覚していない今夏は「どういう意味???」と不思議そうだ。

藍青玄は「2本の唐変木には無駄なおせっかいだな」と陸繹を見て笑った。

厳府。

厳世蕃は父が毒味役になったと知って話を聞きに来る。

厳嵩は1不安解消2地盤固め3最高の薬を飲むために毒味になったと話した。

親子は徐敬を孤立させる策略を立て始める。

杭州。

今夏たちは杭州に到着。

そこは浙直総督 呉守緒の管轄下だ。

陸繹は役人の立場は隠し、密かに調査をすると決める。

それを聞いた今夏は「じゃあ私も貴公子に」と男装を決めた。

美女の楽園に興味があるらしい…

丹青閣。

楊岳と上官曦が丹青閣に到着。

しかし入れ違いで今夏たちは旅立っていた。

藍青玄に話を聞き2人は杭州へ向かう。

客桟。

一行は早速着物を着替えて身分を隠す。

貴公子の着物を着た陸繹を見て、今夏は「初めて気づいたわ、陸殿ってすてきっ」と微笑んだ。

その回りを謝霄がうろつくが、今夏の目には入らない。

陸繹は謝霄と今夏に「友人を装え」と命じる。

「なんて呼びます?陸十三にします?冗談ですよ^^」

街。

3人と岑福は市を見に行くことに。

街では鬧嚷嚷と呼ばれる南方の縁起物が売られていた。

今夏はすぐに興味を示し、魚の鬧嚷嚷を選ぶ。

そして魚と対の鳥を陸繹に勧めた。

陸繹は受け取らず、謝霄が奪い取って「魚と鳥は1対だからな〜」と自慢。

そこで陸繹は今夏が伝説の鯉の話をしていたことを思い出した。

「…私に選んだのだろう」

今夏はすぐに謝霄から奪い返して、鬧嚷嚷を陸繹に。

陸繹の母の兄の娘 淳于敏は、侍女の鴛鴦と街を散策している。

屋敷を抜け出したため護衛もいない。

そこをごろつきに絡まれた。

そこへタイミング良く、今夏たちが通りかかる。

今夏は淳于敏を助けた。

淳于敏は今夏に一目惚れしたようだ。

陸繹は淳于敏を紹介。

淳于敏は「屋敷まで送って挨拶をして、そうしたら抜け出したことを怒られない」とねだる。

淳于府。

淳于敏の父母は今夏に感謝し、100両のお礼を渡そうとする。

陸繹が割って入り「気遣いは無用です、袁殿は正義感が強いのでかえって失礼ですよ」と邪魔した。

「ぐぬぬ…」

父母の誘いで今夏たちは淳于府に滞在することになる。

今夏の部屋。

淳于敏が羹を持ってきた。

今夏は陸繹のことを聞こうと話をふる。

「前はご家族で遊びに来ていた、伯母上が無くなってから疎遠になった」

「陸殿は婿候補では?」

「父は嫁がせたいと思っているの、でも私には心に決めた人がいる」

それを聞いて安心する今夏だが、淳于敏の熱い視線には気づかない。

客桟。

その頃、揚州を目指す林菱と陸大堅は客桟へ到着していた。

そこに偶然 楊程万が現れる。

林菱はすぐに楊程万に気づいて感動の再会。

陸大堅は追い払われ2人きりで話をする。

2人の出会いは、まだ林菱が幼い頃。

林菱は子守をしてくれていた姉 林荷とともに、楊程万に会っていた。

林荷と楊程万は恋仲で、楊程万は林荷の香袋を大切にしていた。

その後、林菱は薬王谷に弟子入りする。

姉 林荷は楊程万ではなく、夏家の夏長青に嫁いだ。

楊程万は林荷を諦められず、都で錦衣衛になり守ろうとした。

ある晩、夏府に聖旨が届いた。

「夏然による曽献の推挙は異国民による国土の侵略を招いた、職を剥奪し獄へ入れる」

当主 夏然は詔獄へ連行。

家族はその場で惨殺された。

楊程万は現場に駆けつけ林荷を助け出そうとする。

しかし林荷は官兵に殺されてしまった。

林荷は「娘を助けて、娘を林菱に託して欲しい」と言い残す。

楊程万は捕らえられ詔獄に入れられた。

死刑が決まるが、何故か脚を折られただけで釈放される。

釈放後、楊程万は林荷の娘を探し歩いた。

知らせを受けた林菱も陸大堅とともに駆けつけた。

その後、林菱は厳世蕃を暗殺するため厳府へ。

厳世蕃に捕らわれたところを陸大堅に救われた。

………

林菱は偶然出会った楊岳について聞く。

そして楊程万の息子だと知ると喜んだ。

林菱は姉の娘の行方を聞く。

「必死で探した

見つけた夜、林家は取り潰しにあったが子供は家人と灯籠見物に出ていて無事だった

しかし人買いにさらわれ江南に

人会は罪を恐れて途中で捨てたようだ」

感想:本当のおばさん

あら、やっぱり林菱は今夏の本当のおばさんだったんだ。

楊程万と今夏の母 林荷が恋仲だったけど、なぜか夏長青に嫁いだと。

幼い今夏に銃を見せてくれたおじいちゃんが夏然かな?

じゃあ今夏は林荷と夏長青の娘で間違いないか。一瞬、楊程万が父親かと思ってびっくりしたんですよ。

楊岳と腹違いなの!?って…まあ別にそれでもいいけども。

今夏の背後関係が明らかになったところで、今後は厳家への敵討ちも加わってくるんだな。血なまぐさいことにならなきゃいいけど。

次回、31・32・33話はここから!

全話、まとめ記事はここから!

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