【君、花海棠の紅にあらず・最終話】46・47・48・49話のネタバレとあらすじと感想|最終回

こんにちわ(*ˊᵕˋ)みるこ(@miiirumu)です!

みるこ
みるこ

この記事では、

「君、花海棠の紅にあらず(きみ、はなかいどうのべににあらず)」のあらすじとネタバレと感想を掲載していきます。

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君、花海棠の紅にあらずの登場人物

  • 商細蕊:京劇役者
  • 程鳳台:商人、妻は范湘児、姉は程美心、妹は察察児
  • 范湘児:富豪の娘、夫は程鳳台
  • 范漣:范湘児の弟、恋人は曽愛玉
  • 程美心:程鳳台の姉、夫は曽万釣
  • 察察児:程鳳台の妹
  • 姜栄寿:京劇協会の会長、商細蕊の養父 商菊貞の兄弟弟子
  • 姜登宝:京劇役者、父は姜栄寿
  • 鈕白文:梨園協会所属
  • 商菊貞:商細蕊の養父
  • 鄭原木:商会の会長
  • 曽愛玉:范漣の恋人
  • 蒋夢萍:商細蕊の姉弟子、夫は常之新
  • 常之新:范湘児の従兄、妻は蒋夢萍
  • 曽万釣:司令官、妻は程美心
  • 曹貴修:父は曽万釣

【全49話】「君、花海棠の紅にあらず」あらすじ・ネタバレ・感想

「君、花海棠の紅にあらず」ネタバレ一覧はここから( ˘ω˘ )

第46話「通い合う心」

役者としての思いを吐露した商細蕊(シャン・シールイ)は、程鳳台(チョン・フォンタイ)のために歌い、2人は絆を確かめ合うのだった。一方、古大犁(グー・ダーリー)は出産を間近に控えていたが、日本兵への復讐に燃える。程鳳台は曹貴修(ツァオ・グイシウ)から告げられた日本軍への作戦が、いかに過酷なものかを知る。新演目の衣装が届かず気をもむ商細蕊は、范漣(ファン・リエン)から衣装作家を紹介されるが、条件に激怒する。

ネタバレ「通い合う心」

夜の街を歩く2人。

商細蕊は役者としての思いを吐露し始めた。

「素晴らしい生業だと思って、観客に尽くそうと思ってきた…」

そこまで話すと程鳳台は商細蕊の言葉をさえぎる。

「でも、半年の出来事で愛好家に嫌気が差した……でもそれを言ってしまえば本気で応援している者たちは悲しむ、君は自分の想像以上に愛されているんだぞ」

程鳳台は気持ちを代弁し、商細蕊の気持ちを汲んだ。

すると商細蕊は笑顔になって「役者は最高、舞台にたてば蔑むものを忘れられる」と言った。

夜の街で商細蕊は舞台の一幕を披露する。

「我が心の中を誰が覗けようか、しきたりを守り恥じらわなければならない」

そこへ日本軍の見回りがやってきて、2人は慌てて逃げ出す。

程家。出発の朝がやってきた。

程鳳台は家族に見送られ、絡子嶺へ向かう。

絡子嶺。程鳳台は臨月の古大犁と対面した。

古大犁は日本軍が絡子嶺を通るたびに仲間を殺され、怒りに燃えている。

程鳳台が作戦を進めようとすると「仲間のかたきを討つ、明日子を生むのでそれまでおとなしくしていろ」といら立つ。

翌日、古大犁は程鳳台の仲間と日本軍の荷物は倉庫にあると話した。

日本兵は捕らえたまま手放さないという。

そして出産したあと、赤子を連れて曹貴修のところへ行き「私の準備は整っている」と知らせるよう言った。

その時、陣痛が始まり程鳳台は部屋から追い出される。

「私には復讐が待っている!早く生まれてこい!」

外に出た程鳳台は跪かされている人質を見つける。

まるで処刑が行われるような様子だが、見張りの男は「人質を日光に当てている」と笑った。

古大犁は無事に子供を出産する。

そして心を殺して「生き延びれば迎えに行く」と言った。

軍営。程鳳台は赤子を連れて無事に曹貴修のもとへ到着。

「12月25日古大虎」

子供を見て嬉しそうな曹貴修は、センスのない名付けに笑う。

作戦会議。

程鳳台が九条を留仙洞に入れ、雇い人として紛れ込んだ仲間が爆弾を仕掛ける計画が。

「死を恐れていない」と一度は口にした程鳳台だが「やはり生きたい、妻と子供に合うために」と訂正する。

曹貴修は「仲間を巻き添えにはしない、しかしかすり傷もなく北平帰れば疑われる」と目くらましの負傷をするよう言った。

水雲楼。その頃、商細蕊は新しい演目の衣装が届かず苛ついている。

そこへ范漣がやってきて「婚約者が衣装作家をしている」と手を差し伸べた。

しかし交換条件として「鳳乙のことを黙っていてほしい」というのだ。

商細蕊はガチギレし追い返した。

程家。范漣が戻ると、范湘児が鳳乙の世話をしている。

弟の気持ちを知った姉は「早く正直に話しなさい、愛していたら責めないわ」と助言した。

水雲楼。范漣が婚約者 盛子晴を連れてきた。

盛子晴は「全て聞きました、些細なことです、結婚したら引き取って育てます」と鳳乙のことを受け入れている。

絆で結ばれている様子の二人を見た商細蕊は、衣装を依頼すると決めた。

水雲楼。演目も完成しセリフもバッチリ、衣装も届いてあとは公演を待つだけとなった。

しかし、商細蕊は程鳳台の帰りを待つという。

物資輸送の道中。その頃、程鳳台は九条と合流するため軍営を目指していた。

軍営に到着するが風邪を引いて「水が合わず体が冷えた、回復までは二日」と診断される。

九条少将の天幕。程鳳台は九条に呼ばれ「最適な経路を」と相談を受けた。

程鳳台は「計画通りの経路で」と留仙洞を勧めない。

それを聞いた九条は「なぜ留仙洞を提案しない」と憤る。

程鳳台の計画通り、坂田が留仙洞のことを知らせていたようだ。

程鳳台は「落石があって危ない場所、進言を聞かないなら責任を負えない」と冒険心をくすぐる。

九条はまんまと乗ってきた。

留仙洞。程鳳台は九条の部下に連れられ、先に中を点検させられる。

まだ爆弾は仕掛けられていない。

その頃、丘の上から古大犁たちが九条を狙っていた。

その近くには曹貴修の軍も。

程鳳台は九条たちと中に入り「咳が止まらないので先に」と道を譲る。

そこで紛れ込んでいた曹貴修の部下が爆弾を仕掛けた。

「二旦那お逃げに」男はそう言うとマッチを擦る。

程鳳台は出口に向かって走り出した。

曹貴修の攻撃に巻き込まれ古大犁も負傷する。

感想:名付けのセンス

クリスマス生まれの虎…絶対いじめられるじゃん。おじさんの血を受け継いでないといいですけども。

無事に生まれて一安心、しかしすぐに作戦が始まっててんやわんやの回でした。

曹貴修は程鳳台だけ逃がすことにしてたから作戦の細部は秘密にしてたんだろうか?あの逃げろって言った曹貴修の部下は生きて戻れないよね?

程鳳台は妻子に会うために生きて帰りたいと言い、商細蕊は程鳳台が戻るまで公演をしない…うーん。

第47話「唯一無二の君」

程鳳台(チョン・フォンタイ)の戻りを今かと待ち続ける商細蕊(シャン・シールイ)。北平(ほくへい)時報の薛(シュエ)社長からようやく程鳳台の状況を聞いた商細蕊は、血相を変えて程(チョン)家に駆けつける。しかし、程鳳台の姿を見ることは許されず、程美心(チョン・メイシン)から責められた商細蕊は心の傷により発作を起こす。憤る杜洛城(ドゥー・ルオチョン)は程美心に抗議の電話をかける。程美心はますます対抗心を露わにし…。

ネタバレ「唯一無二の君」

留仙洞。程鳳台は崩れるトンネルから逃げ出すため必死で走る。

水雲楼。商細蕊は「まだ戻らない…戻ったら公演をする予定なのに」と独り言を言っている。

程鳳台が戻る頃だというのに、何の音沙汰もないのだ。

そこへ小周子がやってきた。

商細蕊は「もうすぐ年季明けだ、付き人と化粧箱を用意しろ」と話す。

小周子は嬉しそうだが、まだ自信がない様子で「人気役者になってからでいいです」と断った。

梨園会館。謝礼の宴。小周子は商細蕊と昆曲を披露する。

「なにかが少し足りなかった」と悩んでいる小周子に、商細蕊は「背筋を伸ばせ、次の梨園の最高峰はお前だ」と激励の言葉を贈った。

すると、周りの役者たちも小周子を認め励ましてくれる。

席を立った商細蕊は、薛千山に遭遇した。

薛千山は程鳳台が重症を負って戻り、命が危ういと教える。

程家。韓総官は商細蕊の来訪を程美心に告げた。

程美心は、重症を負ったのはあの男のせいと怒り、叩き出すよう命じる。

商細蕊は用心棒に遮られ叫びながら暴れまわる。

范湘児が商細蕊に同情的だったため、程美心は「あの男が日本軍を怒らせたせいで協力を余儀なくされた」と真相を話した。

「重症と聞き駆けつけました、ひと目合わせて下さい」

程美心は不幸を祓うために用意された棺を見せ、

「さきほど息を引き取ったの、弟はあなたを梨園の最高峰にした、でもあなたのせいで軍に協力するはめに」

と嘘を話した。

商細蕊は大声を上げて泣き出し倒れ込んでしまう。

そこへ声を聞きつけた蒋夢萍がやってきた。

蒋夢萍が「きっと持ちこたえる、まだ命はあるわ恐れないで」となぐさめると、商細蕊は棺をこじ開けのぞきこむ。

そして「程鳳台はどこだ、どこへやった」と叫びながら飛び出して行った。

蒋夢萍は「幼い頃根付いた病が再発したのね、あのままじゃ何をするか」と探しに行こうとする。

范湘児が止め水雲楼に捜すよう知らせをやった。

水雲楼。翌朝、杜洛城が見つけて一座に連れ帰る。

しかし、程鳳台を探しに行こうと暴れまわるため座員が押さえつけて止めた。

狂ったように暴れている商細蕊の頬を、十九が馬乗りになって叩く。

あまりにも狂ったように暴れるので、杜洛城が理由を聞く。

「幼い頃、三更劇を見て心に傷を負った、蒋夢萍が去ったときもひどい発作がおきた」

話を聞いた杜洛城は病院へ行こうと提案。

しかし座員たちは、

「落ち着けば普通になる」

「病院へ行けば噂になる」

「俺達が半月順番で押さえ込めばいい」

「座長を守る」

と一致団結居している。

夜になり、商細蕊は目を開けたままおとなしく布団に寝ている。

商細蕊の顔の傷を見た杜洛城は、程家に電話をかけに行った。

飯屋。杜洛城は程家に電話をつなげ、程美心のことを血も涙もない女だと罵って醜聞を新聞に暴露してやると脅す。

今度は范漣が出てきたので、大事なときにいない、そもそも曽万釣は日本軍と結託しているだろう、目をつけられるのは成り行きだと事実を突きつけた。

杜洛城は続けて、薛千山に電話し相談する。

程家。杜洛城は商細蕊を連れ、薛千山や他の大物をともないやってきた。

程美心は仕方なく寝室へ案内する。

程鳳台は足にひどい傷を負って眠っていた。

「生き埋めになりかけたが救出され、北平に帰る途中で体調を崩して、もう2週間になる」

商細蕊は膝をついて、頭をベッドのふちにぶつけた。

薛千山は気を利かせて、程美心と范湘児を外に連れ出す。

商細蕊は点滴に気づき、効果があるのかと医者に詰め寄る。

飲み込めないので仕方がないと言われた商細蕊は、部屋を飛び出し「奥様厨房に人参はありますか」と叫んだ。

薬湯にして飲ませるというのだ。

部屋に戻った商細蕊は、程鳳台の眠るベッドのヘッドボードにしがみついて離れない。

薛千山は「傷つけたものは明日の新聞にのります」と程美心の強行を止めた。

夜になり、薛千山が帰路につくと、門の前で座員が待ち構えている。

薛千山は程鳳台の病状を教え「商先生は程鳳台が目を覚ますか亡くなるまでここを出ないだろう」と伝えた。

婚約者の家に行っていた范漣が戻る。

范漣は板挟み状態で、どちらの味方をすることも出来ないが、商細蕊が家に居られるよう范湘児に頼んだ。

范湘児は怒って寝室に行き「帰って、泊まれとは言っていない」と告げる。

商細蕊は、范湘児の飲んでいたお茶を奪い取ると、程鳳台の口に含ませ喉をさすった。

意識のない程鳳台はそのお茶を飲み込む。

江湖の古い方法で死人にも飲ませることが出来るという技だ。

范湘児は喜び、自ら滋養のある薬湯を作る。

程美心は災いを起こすと、そばに置くことに反対。

しかし范湘児は「滋養のあるものを飲ませられるだけでそばに置く価値がある」と突っぱねた。

新聞社。薛千山のもとに日本人妻 千代がやってきて中文化交流会を行うので協力をと話す。

5人の作家がすでに選ばれ、薛千山は逃げられない。

感想:作戦であれ

ほんとに生死をさまようような事になってるの!?曹貴修が言ってた「無傷で帰れば疑われる」ってやつじゃないの!?

まあ…まあ落ち着いて…死にはしないでしょう…

商細蕊の取り乱し方がもう辛くてみていられないし、程美心は一方的に商細蕊を責めるし、あまりにひどくない?

杜洛城が代弁してくれてよかったよ。

あと薛千山も今となっては理解者だし、協力もしてくれる。さすがこんな時代に組織のトップにいる人は強いね。

そんな薛千山も日本人妻を嫁にしたのは本意ではないらしく、交流会をしろと強要されてます。こわいんご。

それから商細蕊の発作について。三更劇を調べてみたけど、よくわからない。練習のときに養父に植え付けられたトラウマみたいなものかな。

第48話「憂い」

小周子(シャオチョウズ)は程鳳台(チョン・フォンタイ)につきっきりの商細蕊(シャン・シールイ)に、水雲(シュイユン)楼崩壊の危機を訴える。一方、范湘児(ファン・シャンアル)は献身的に程鳳台の看病を続ける商細蕊に、いつしか心を許すようになっていた。その矢先、程鳳台の容体が悪化するが、治療薬が手に入らず八方塞がりとなる。そんな程鳳台の様子を見に来た坂田大佐を、商細蕊は憎悪に満ちた目でにらみ…。

ネタバレ「憂い」

妓楼。女遊びをしている杜洛城のもとへ薛千山がやってきた。

「文化交流会に参加しろ」という日本軍の伝言を伝える。

そして「応じる気がないのなら北平を出て外地へ逃げろ」と言った。

程家。商細蕊は程鳳台に張り付いて看病している。

小周子がやってきて、杜洛城の香港行きを告げた。

さらに、商細蕊と杜洛城の不在により水雲楼は混乱し、商細蕊が戻らなければ一座は崩壊してしまうと泣きつく。

静かに話を聞いていた商細蕊は小周子に年齢を聞いた。

小周子は16歳になる。

「私はそのくらいの年で養父を亡くし、水雲楼を支えてきた」

そう言うと、商細蕊は印章を渡し管理を一任すると言う。

小周子は戸惑いながら叩頭して立ち去った。

薛家。薛千山が家に戻ると、妻たちが日本人妻 千代に詰め寄っている。

「千代さんは工作員で義理父とも寝た」というのだ。

薛千山は噂を口にした妻を叩き「千代に無礼を働いたものは屋敷から出ていけ」と叱った。

千代はにやり…

水雲楼。先行きのわからない不安にかられた座員の1人が水雲楼を出ていこうとする。

そこへ小周子が戻ってきて、

「契約の途中で去るなら違約金を払え、師匠は一座を私に託した」と印章を手に脅した。

男は印章を奪い取ろうと襲いかかる。

しかし、小周子はいつの間にか習得した商家の棍法を使って抑え込んだ。

小周子は水雲楼のリーダとして「明日公演を再開する」と宣言する。

程家。程鳳台に張り付いている商細蕊の様子を、部屋の外から蒋夢萍が伺っている。

侍女が「影で見守るばかり」と苦言を。

そこへ小周子が来たため、蒋夢萍は差し入れを渡して立ち去った。

寝室。小周子はあれこれ話しかけるが、商細蕊は何も答えない。

しかし、程鳳台の顔色が良くなったと言うと顔をほころばせた。

そこで商細蕊は思い出したように程美心の事を聞く。

范湘児が不在だと答えると、外に飛び出していった。

小周子が慌てて追いかけると、商細蕊は草むらにはいつくばってコオロギを捜している。

「二旦那が好きなんだ」

「今の季節はいませんよ」

商細蕊はそう言われてやっと冬が近づいていることに気がつく。

寝室。必死に夫の看病をする商細蕊を見ていた范湘児は「いなくなるから必死で捜したのよ」と あの日の話を始めた。

程美心はやりすぎだったと謝罪する范湘児。

商細蕊は「すぐに気づいた、夫が死んだのに紅の服を来ていたらおかしいし、あれは不幸を除くための棺だ」と騙されたほうが悪いような言い方をする。

范湘児は妹のことを尋ねた。

「妹は役者の兄を必要としていない」

その時、商細蕊は程鳳台の息が荒いことに気づく。

急いで医者を呼んだ。

医者は「傷がさらに悪化すれば足を切ることになる、毎日ペニシリンを投与できれば傷は回復する、しかし市場に出回らない」と話す。

その頃、杜洛城は薛千山の妻達を連れて香港へ旅立った。

司令部。坂田は少将の遺体が見つからずいらだっていた。

報告では「匪賊と曹貴修に前後を塞がれ留仙洞の中で爆発が起きた、偵察したときに異常はなかった」という。

坂田は程鳳台を疑い、程家へ出向く。

程家。坂田の連れてきた軍医が診察し「炎症が肺にも広がっている」と診断。

坂田は採血して病院で調べ「必ず助ける」と范湘児に言った。

そこへ商細蕊がやってくる。

范湘児は危険を察知し「薬湯を見てきて」と遠ざけようとするが聞いていない。

坂田が立ち去ろうと外に出た その時、商細蕊は処置用のハサミを手に襲いかかった。

ハサミは背中に刺さるが致命傷にはならない。

そこへ騒ぎを聞きつけた蒋夢萍がやってきて止めに入った。

坂田は「今殺せば義子になるので殺さない」と商細蕊を連行する。

蒋夢萍は商細蕊に突き飛ばされた衝撃で出血し、お産が始まった。

司令部。商細蕊を解放しろと雪之誠が坂田に掛け合う。

しかし、坂田は取り合わない。

それでも雪之誠は「一生あなたは九条家の臣下だ」と食らいついた。

そこへ医師がやってきて、程鳳台の検査結果を告げる。

「重症感染症、肋骨が折れ内臓も負傷、足は治療できるが一生障がいが残る」

話を聞いた坂田は、演技ではないと判断し薬を渡した。

程家。蒋夢萍に男女の双子が生まれた。

牢。殴られて気を失っていた商細蕊が目を覚ます。

「程家に帰らなければ!薬の時間なんだ!」と騒ぎ暴れだしてしまった。

日本軍に捕らえられ牢にいた老弦児がその声に気づく。

そして京胡を奏で商細蕊を落ち着かせようとした。

牢の中に、京胡の音色と商細蕊の歌声が響く。

「人生の最後に商先生の伴奏ができるとは、悔いはない」

演奏を終えると老弦児は事切れた。

牢。雪之誠がやってきて傷だらけの商細蕊に面会。

危害を加えるなと激怒する。

商細蕊は「今から言うものに、助けてくれたら必ず恩に着ると知らせてくれ」と名前を耳打ちした。

司令部。坂田のもとに次から次へと電話がかかってくる。

内容はすべて商細蕊を解放しろというものだ。

程家。范漣もあちこちに金を回し、商細蕊を解放しようと動いていた。

范湘児に助けを乞うとた「運送業の金を使ってもいい」と許可が出る。

范湘児は目を覚まさない程鳳台に語りかける。

「敵討ちだと言って大佐を刺した、きっと悲惨な目に会うわ、助けに行かないなんてひどい人ね…」

すると、わずかに反応があった。

范湘児は慌てて医者を呼ぶ。

しかし、医者は気のせいだと否定した。

話を聞いていた侍女 春杏は、以前意識を失った男がまじない師のおかげで目を覚ましたと話す。

春杏に言われ、范湘児はまじない師を呼ぶことにした。

牢。商細蕊は椅子に縛り付けられ尋問されている。

「誰の指示でやった」

「私の意思、怪我を負わせた復讐だ」

感想:おじいちゃんの最期

第1話で登場した老弦児が牢獄の中で息絶えた…彼が何をしたのかなぜ捕らわれることになったのか理由はわからない。

でも最期に商細蕊の伴奏をして幸せそうに死んじゃった…めそ

坂田は商細蕊を脅して利用するんだな、なんて悪党だよ、戦時中だからって許されないし、どうにもいけ好かないし!

あと1話で終わるのに一体どうなっちゃうんだ…

第49話 最終話 「究極の絆」

商細蕊(シャン・シールイ)は坂田大佐から、程鳳台(チョン・フォンタイ)の治療薬と引き換えに歌舞伎を舞うよう迫られる。雪之誠(シュエジーチョン)は商細蕊に突きつけられた無情な選択に胸をえぐられるのだった。一方、程(チョン)家では程鳳台の魂を呼び戻すまじないがなされようとしていた。程鳳台の息子に代わり、屋根の上で歌う商細蕊。その声は街中に響き渡る。しかし、商細蕊の喉は限界に達し…。

ネタバレ「究極の絆」

尋問室。坂田は商細蕊を尋問室に呼ぶ。

そして和服とペニシリンを用意すると、

「もう一度歌舞伎を見せてくれ、そして程鳳台の薬を受け取り帰れ」

と言った…

話を聞いていた雪之誠が間に入り、必死に止めようとする。

商細蕊は「あの日、私が演じたのは雲の絶え間姫、身を挺して雨乞いをする話でしたよね」と今の状況に例える。

そして、商細蕊は着物を手にとった。

雪之誠はそれを奪い取り「彼女は演じさせない」と激高。

「私が前線に行きます、九条の男である以上逃れられない、しかし彼は巻き込むな、今日から剣道や射撃の練習を始め、最期は兄のように戦場で死ぬ!!!」

雪之誠は商細蕊を守るため、戦場に行く決意をした。

坂田は「最近聞いた中では最も喜ばしい」と納得した。

雪之誠はペニシリンを握らせ「出ていけ二度と顔も見たくない」と悲痛の表情を浮かべる。

商細蕊は何も言わず立ち去り、走って走って走って程鳳台のもとへ向かった。

程家。商細蕊は一目散に程鳳台の寝室へ。

范湘児は食事を用意してやる。

「殴られたの?」

「大丈夫、日本軍から償いの薬です」

商細蕊が食事を取り始めると、范湘児はまじないをするため庭に出た。

まじないは鳥を放って逃げた方向に程鳳台の名前を49回叫ばせるというもの。

まだ幼い息子には無理だと范湘児が話していると、そこへ商細蕊がやってきて「私がやる」と名乗り出た。

商細蕊は屋根に登り歌い始める。

その声は北平中に届き、民の心に響いた。

夜になっても屋根から降りず、誰の呼びかけにも応じないまま歌い続ける。

様子を見ていた小周子は「喉がもちません」と范湘児に懇願した。

しかし、誰が呼んでも降りてこないのだ。

その姿を見ながら范湘児は絆で結ばれた二人の男のことを想った。

程美心も胸が痛む。

人々の心に響いた歌声は、やがて程鳳台の耳にも…

程鳳台は涙を流して目を開けた。

侍女 春杏が気づき「お目覚めになりました」と家族を呼ぶ。

小周子に促され屋根から降りた商細蕊は、程鳳台に会うことなく帰路につく。

その時、門の前で蒋夢萍が呼び止めた。

「大丈夫?」

恐る恐る声をかけた蒋夢萍に、商細蕊は「師姉」と呼びかける。

縁を切って以来、初めてそう呼ばれた蒋夢萍は嬉し涙を流した。

商細蕊は双子の子供を抱いて、

「おとなしくて師姉に似ているから女の子、私より元気だから男の子、これから大変だね」と微笑む。

「私を憎んでる?」

「憎いのは永遠の別れだよ」

蒋夢萍は商細蕊を抱きしめ「許してくれてありがとう」と涙を流した。

新聞社。薛千山のもとに香港の杜洛城から手紙が届く。

「貴殿の資料は国際世論に一石を投じた、家族と離れた人たちに代わり謝意を示す、奥様方は香港で世話している、支社の開設は間近、再会を楽しみにしている」

薛千山の提供した資料により、日本軍は国際世論から批判を浴びることになったのだ。

程家。起き上がれるようになった程鳳台は松葉杖で歩く練習をしている。

范漣は歩みが遅いことをからかいながら「大変だったのは姉さんと細蕊さんだ」と口を滑らせた。

そこへ范湘児がやってきて休憩をうながす。

程鳳台は商細蕊に何があったのかと尋ねた。

范湘児は「昏睡状態の時、大佐と揉めて牢にいたの」と教える。

そして香港行きの切符を机に置くと「商細蕊に、次に捕まれば牢では済まないわ、鳳乙の叔父だし、あなたの命の恩人、香港につれていきましょう」と提案した。

驚いて口を開けている程鳳台は「役者が嫌いでは?」と聞く。

范湘児は「人柄次第よ、一緒に居てわかったの情に厚い人間だと」と商細蕊の事を認めた。

范湘児の部屋。侍女 春杏は「あの役者と香港へ?」と聞く。

范湘児は「実はもう助からないと思ったの、でも命をかけて敵を討とうとは思わなかった。それだけで程家は商細蕊を一生養っていいわ」と本心を話す。

「でも、助けたのに何も言わずに帰ったのが不思議、なぜです?」

程鳳台は商細蕊のために軍の荷物を運んだ、商細蕊は程鳳台のためなら敵を襲って牢に入るし喉を潰すほど歌える。

范湘児は商細蕊が立ち去ったのは、恩義を感じさせたくないからだと教えた。

第一楼。商細蕊は電話のまわりをうろうろしている。

そこへ、程鳳台から電話がかかってきた。

「ひどい声だ」

「塩辛いものを食べてかすれました…」

「生き返ったが足はだめだ、動きすぎるとめまいが、何日かして治したら会いに行く」

「鳳仙伝の初演に間に合いますね」

「私の状況も聞かずに芝居の話とは、まったく」

「二旦那は菩薩様に守られています」

「商座長…私は………まあいい、体が回復したらそちらに行く、その時話そう、じゃあまたな」

程鳳台は名残惜しそうに受話器を置いた。

鳳仙伝 初公演の日。

程鳳台が杖をつきながら楽屋に現れた。

明るく出迎える座員だが足を見て沈んだ顔になる。

商細蕊はいつもと変わらず出迎えた。

すると程鳳台は「時間がない」とすぐに列車に乗る予定であることを告げた。

「日本軍はきっとまた君に難癖をつける、私が急いで発つのは拘束を恐れてだ、イギリスの管轄で日本は手出しできない、映画会社を作って君の映画をとる」

そう話すと香港行きの切符を差し出す。

商細蕊は固まってしまう。

その様子を見た程鳳台は水雲楼の株を返し「今後は勢いで行動せずよく考えろ、日本軍に関わるな」とおせっかいをやいた。

我に返った商細蕊は「歌えなければ香港に遊びに行きます」とわらう。

程鳳台は少し黙ってから言いづらそうに口を開いた。

「昔、曹司令官が君に尋ねた命と芝居の問題を私が尋ねたら?」

その時、葛さんが時間を告げにやってきた。

商細蕊も舞台に上がらなければならない。

商細蕊は質問に答えず「お元気で」と握手を求めた。

程鳳台は不本意ながら諦めるしかなく、楽屋を出ようとする。

その時、九官鳥が「二旦那が儲かるように!」と声を上げた。

「何日も教えてやっと言えました」

「最後に縁起のいい言葉が聞けた」

「お別れですか?」

「そうだな」

程鳳台の目には涙がにじむ。

出口に差し掛かると、商細蕊が舞台に登場した。

2人は目を合わせて笑い合う。

駅に向かう車中。程鳳台の脳裏に思い出が蘇る。

舞台では商細蕊演じる小鳳仙が「100年の離別も、ほんの束の間のこと」と歌い上げた。

雪が降る中、商細蕊は京劇の化粧をしたまま駅に向かって走り出す。

北平駅。程鳳台は商細蕊を待っていた。

そこへ商細蕊が駆けつけたように見えたが、全て幻想だった。

同年、中国の人々は長く厳しい日本との対峙の時を迎えた。

程鳳台は杜洛城や兪青の刊行物発行に協力、愛国活動に貢献した。

最終回の感想:霧のような記憶

はー…最初はどうなることかと思ったけど、最後は大満足で終わった。

はっきり描かれないけど、2人がこのあと再会することはなかったんじゃないかと思う。ていうかそのほうが私は盛り上がる。

結局、2人は強い絆で結ばれたけど、商細蕊の発作やトラウマ、過去の苦しみを程鳳台が癒やすことは出来なかったし、商細蕊もそれを望んでいなかった。

あれだけの過去があれば普通はもっと被害者ぶったりするのに、商細蕊は全くそんな素振りも見せず、自分を生贄にした義兄にも「商家の人間だ」と言ってのける…

うーん、この先 商細蕊は座員たちに囲まれているとしても…それで苦悩は……うーん…おーん。

中国語のサイト見てたら、

程鳳台と商細蕊、2人の友が一緒に過ごした年月、歩いた時間が霧のような記憶に変わっていく

って書かれてて、まさに霧の中で夢でも見ていたようなお話だったんだと納得した。

この時代と、二人の境遇…うまくいえないけど希望が見える終わり方じゃなかったのがとても物悲しくて心に響きました(作文)

ところで、曹貴修と古大犁はどうなったんだろうか。

古大犁負傷のシーンはあったけど、その後が何も描かれなかった。原作にはあるの?

見る人が見ればもっと深い作品なんだろうけど、私なりに解釈して楽しかった

全話、ネタバレ一覧はここから!

2 COMMENTS

ミルコ

kyokoさん、コメントありがとうございます(*‘ω‘ *)

言葉では言い表せない最終回でしたね…
男女の関係とも違う、愛や恋とも違う、知己という言葉にも収まらない二人の絆
うっ、もう一度見たくなってきました。

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